妊娠と出産にはどれくらいかかるの?
「妊娠と出産にはお金がかかる」とよく耳にします。『赤ちゃんができたら考えるお金の本2012年版』(ベネッセコーポレーション)で発表された先輩ママ440人のアンケートによると、平均約71万円かかっているようです。出産育児一時金で42万円もらえることを差し引いても、約30万円はかかってしまいます。家計や子どもにかかるお金に詳しいファイナンシャル・プランナーの畠中雅子さんは、「費用が一番高いのは入院・分娩費で、平均45~50万円程度。高価な産院だったり、個室を利用したりしたケースのほか、出産の際に特別な処置をした場合などはこれ以上かかる場合もあります。また、妊婦検診・検査の費用は、何か特別な検査を行った場合や、切迫流産、切迫早産などで入院した場合などはもっと増えることになります」といいます。さらに、妊娠によって変わっていく体形にあわせて、マタニティ専用の下着や洋服も必要になります。また、注意したいのは、里帰り出産をするママ。
往復交通費に加えて、パパが出産時や産後に帰省する際の往復交通費のほか、両親へのお礼代などもかかります。ベビーの肌着や洋服、おもちゃ、授乳クッション、ベビーベッド、ベビーカー、ベビーラック、チャイルドシートなど、育児グッズの準備にもお金がかさみます。「いざ妊娠・出産時になって「お金がない」と焦らないために、前もって準備しておきたいですね」(畠中さん)
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※参考文献 『赤ちゃんができたら考えるお金の本2012年版』(ベネッセコーポレーション)
取材・文/西山美紀 監修/畠中雅子(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/本山浩子