乗り物酔いとは
耳の奥にあるのが三半規管です
主に、加速したり、減速したり、横に揺れたり、縦に揺れたりすると、起こってきます。
三半規管は、3つの半円のような管が3方向にあるので、三半規管と呼ばれ、自分のバランス状態を知るために必要な器官で、耳の鼓膜の内側にあります。
乗り物酔いの症状
軽い場合は、めまい、あくびなどの症状があります。ひどくなると、嘔気、嘔吐、動悸、冷や汗などの自律神経の変調のような症状が起こります。嘔吐が激しい場合、脱水などを起こし、重症になることもあります。乗り物酔いの症状は、乗り物から降りると、徐々によくなります。
乗り物酔いが起こりやすい環境
■体調自律神経の変調が原因にありますので、体調が悪いと起こりやすいです。
- 睡眠不足
- 空腹
- 食べ過ぎ
- 炭酸飲料などの飲みすぎ
- アルコールなどの飲酒
- ヘルメットや帽子、重いものを頭にのせる
体温が上がる状況は乗り物酔いが起こりやすく、きつい衣服や着せすぎも危険です。
自動車に乗るときには運転の仕方で乗り物酔いの予防ができます
- 自動車なら乱暴な運転
- 渋滞などで加速と減速を繰り返す
- カーブが多い道
- 暖房の効きすぎ、冷房が効かないなど車内が暑い
■乗り物以外にも
乗り物の中で、目を細かく動かす作業、例えば、読書、携帯電話メールなどは乗り物酔いを起こします。
目の前の画面が上下、左右に動く場合、3Dの映画など、視覚的に乗り物酔いを起こすことがあります。
タバコやガソリン、不快なにおいでも、乗り物酔いが起こります。
地震でも、「地震酔い」と呼ばれる、乗り物酔いのような症状が起こってきます。特に、長周期地震で、長時間続く時に起こりやすいです。
乗り物酔いの対策
- 体調を整える…十分な睡眠と適度な食事、アルコールなどの飲料を控えるなど
- 乗り物…バスなら振動の多い後部を避ける、ゆっくりと加速・減速、車内を換気する、車内の読書などの作業は控えるなど
- 乗り物酔い止めの薬を使用…乗り物に乗る前に使う。副作用として眠気に注意が必要
- 気がまぎれる工夫…身近な人を会話、遠くを見るなど
乗り物酔いの症状を軽くするために、ドンペリドン、メトクロプラミドなどの吐き気止めの薬、ジフェンヒドラミンなどのヒスタミンを抑える薬があります。
この抗ヒスタミン薬は、眠気の原因になってしまいます。
乗り物酔いの薬は、症状を抑える薬が多いので、起こってから飲んでもOKですが、できれば、早めに飲んだ方がいいでしょう。