ミル運転時の音について知っておこう
コーヒー豆を電動グラインダーで挽くぐらいの音、と想定してみて。深夜や早朝の使用は気をつけた方がよい場合も
GOPAN導入の際の最大のポイントは、音の問題。通常のホームベーカリーにはない「全自動お米ミル機能」が搭載されており、この工程で米をペーストにするため、60dB程度の音が「約40秒~1分の動作」+「約4~5分の停止」で、10回続きます。集合住宅で隣の生活音がよく聞こえる環境にお住まいの方は、早朝や深夜の使用は控えたほうが無難。通常の小麦パンを焼く際にはミル機能は稼働しないので、上手に使い分けて。
初代機種に比べ、性能や機能がブラッシュアップ
左が初代GOPAN。右側が新製品。パンケースとミル、自動投入ケースにそれぞれフッ素加工などのブラッシュアップが
初代機種と比べ、ブラッシュアップされた機能も多数。当初65dBあったミル機能の運転音は、回転数を減らして切削効率を上げることで60dBに軽減。グルテンなどを入れる自動投入ケースやパンケースにフッ素コートがされたほか、お米パンのねりを2段階に増やすことで、より均質なきめのお米パンが焼けるようになっています。
多機能の分、サイズと重さは大きめ
横幅があるので、置き場所の確保が必要。実際に持ち上げてみて、重さも確認してから検討を
パナソニックの別機種のホームベーカリー(1斤タイプ SD-BMS104)のサイズは幅24.1×奥行き30.4×高さ34.5cmで重さが6.2Kg。それに対してGOPANは幅35.8×奥行き28.2×高さ38.7cmで重さが11.7Kgと、幅が大きく重いのが特徴。使うたびに出し入れしたり移動させるのには向きません。運転時の振動も踏まえ、設置場所が確保できるかを事前によく検討して。
ミル部分のお手入れにひと手間必要
ミル部分にパンが入り込むなど、お手入れがひと手間必要なことも
GOPAN最大の特徴であるミル機能の部分は、多少複雑な形状をしているため、これを使用するお米パンの場合は、焼きあがったあとは写真のようにパン生地が中に入り込んでしまうことも。掃除用のブラシが付属品としてついてくるので、水でふやかしたのちに分解してブラシで洗う必要があります。また、お米パン用のパンケースと、小麦パン用のパンケースは別のものを使用するため、パンケースの保管場所も確保しましょう。
米の銘柄を変えて味の違いを楽しむことも可能
米の種類を変えると、風味の違うパンになる。写真は雑穀米で作ったお米パン
ご当地米のほか、玄米や雑穀米、黒米などお米を変えることでいろいろなパンが焼け、味の違いを楽しむことも可能。ただし、米の銘柄が変わることで微妙な焼き上がりの違いも生まれるので、安定した焼き上がりには多少の慣れが必要かもしれません。
上手に焼き上げるには、洗米後の米と水の合計重量が420gになるように、きっちりと計量するのがコツ。無洗米の場合も、水を吸収しやすくなるので軽く洗米してから使いましょう。
ドライイーストの投入方法に注意
新GOPANは自動投入ケースがフッ素加工されて使いやすい(左が新製品)。お米パンではここにグルテンとイーストを入れますが、小麦パンのときはドライイーストはパンケースの小麦粉の上にくぼみを作って入れます。注意して!
GOPANはサンヨーからの移行機種のため、ドライイーストの投入方法は従来のパナソニック製品とは異なります。パナソニックの従来品は、パンケースに小麦粉などの材料を入れてから水を入れ、パンケースとは別のイーストの自動投入口にイーストを入れますが、GOPANでお米パンを焼く場合には、自動投入ケースに小麦グルテンと一緒にイーストを入れます。小麦パンを焼くときは、先に水をパンケースに入れた上に材料を入れ、最後に小麦粉にくぼみを作ってイーストが水に触れないように入れます。慣れるまで間違えないように注意して。