FX・外国為替証拠金取引

FXは「売り」をマスターすれば金融恐慌がチャンスに

FXなどの信用取引では、上昇時には「買い(ロング)」で、下落時には「売り(ショート)」で利益を得ることができる仕組みになっています。「売り」にトライするのを嫌がる人も多いのですが、金融恐慌などの局面では「売り」を使わなければ儲かりません。儲かる「売り」のコツをつかみましょう。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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 FXは「売り」から入れば円高局面でも儲かる

FXなどの信用取引では、上昇時には「買い(ロング)」で、下落時には「売り(ショート)」で利益を得ることができる仕組みになっています。しかし日本人の個人投資家の多くは、買ってそのままにしている「ロングポジション」。「買い」一辺倒の人が多いそうですが、これでは円高が進む下落相場では指をくわえてみているしかなく、リスクが大きくなります。

そこで「売り」から入る技術を持っておけば、下落相場でも対処することができます。円高局面では「売り」から入ってみることをオススメします。攻めの観点からも「売り」は重要です。相場は上がったり下がったりを繰り返しますから、上昇相場だけを狙っていたのでは、チャンスが減ります。そこで下落相場を狙った「売り」も組み合わせることで、利益のチャンスが2倍になります。

さらに、相場は上昇時よりも下落時のスピードの方が圧倒的に速いため、売りをマスターすると、利益を出すスピードも速くなります。

豪ドルはリスク回避ムードになったら、売り買いを早める

私は基本は豪ドルのロングポジションですが、市場にリスク回避の空気が充満したときはショートポジションも使います。チャートを見ているときや、リスク回避局面では、豪ドルをロングでポジションをみながら、異なる通貨(たとえば豪ドルとの関連性が高いNZドル)で、同時にショートでエントリーします。

ショートで入るエントリーのタイミングですが、ロイターなどのニュースでネガティブな情報が増えてきたときです。これで通貨が下落するという空気感はわかります。そして成行注文でエントリーします。その後、チャート画面から離れる場合は、30銭から50銭程度の利幅で決済予約をしておきます。

もうひとつのエントリータイミングは、上昇して踊り場に入った状態が反転する時です。リスク回避局面でも、一方的な下落ではなく、いったん反転しまた下落、というパターンがほとんどですから、その反転した時にショートします。その反転が思った以上に継続し、一時的にショートの含み損が出ることもありますが、世間が騒いでいるうちは、1日ないし2日ほどガマンして放置しておきます。すると、たとえば2日目にダダっと崩れ、利益確定できることがよくあります。次のページで私が儲けた具体的な方法について解説をします。

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