本体を回転させれば5~7ページ目が現れる
特筆すべきは、この「薄いメモ帳」、普通に八つ折りにすると片側の4ページ分しか使えないところを、紙を差し替える事なくもう片側の3ページを利用可能にした点。折り曲げて作った4ページを書き終えたら、本体ごとくるりと回転して、折り目を少し変えるだけで、5~7ページ目が現れます。これでまた、ページをめくるような感じで7ページまで書けます。ガイド納富は、さらに、見開きにならない最初のページにもメモを書くので、全部で8ページ使っています。メーカー推奨は7ページまでですが、こういうのは使う人次第で、アレンジして使うと楽しみも広がるでしょう。固めのカバーのため、メモ帳というよりジョッターに近い使い心地です。それは、普通のメモ帳よりも書き易いという事。手のひらに収まるサイズ感としっかりした土台の上で書ける心地よさは、ロディアの小型のメモ帳に近いと言えるでしょう。その上、ページがめくれて、連続的なメモが書ける点は、類似商品がありません。取材メモのような大量のメモには向きませんが、外出時に気がついた事をメモったり、覚え書きのような感じで使うなら、片面7ページ(両面で14ページ)ですから、十分に事足ります。
ガイド納富の「こだわりチェック」
この「薄いメモ帳」の最大の魅力は、片面7ページを書き終わった後、紙を広げると、全部のページが同じ方向で書かれていること。だから、後でファイリングした時などに、とても見やすい。スキャンして必要な部分を切り取ったりする場合も、方向が揃っていると便利です。細身のボールペンが最初から付属している事、名刺などが入るカード収納スペースが表紙に付いている事などの、ちょっとしたサービスも嬉しい。とりあえず、これだけポケットに入れておけば、外出先で困りませんし、万が一紙がなければ、どこかでチラシでも入手すれば済みます。そんな気軽さが「メモ」という行為の気軽さにも繋がり、必要な時に気負わず、サッと取り出せる道具に仕上がっているのです。
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