注文住宅/家づくり物語 実例を通して

この土地を購入したらどんな家が建つの?/M邸・第2回(2ページ目)

土地を購入するかしないかを迷っている施主の不安に感じるポイントは何なのかを明確に感じ取り、この土地にはどのくらいのボリュームの家が建つのかを提案します。第2回の今回はそのゾーニング計画とポイントを紹介いたします!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


間取りを考えるその前に

第1回に「敷地周辺環境を読む」という項目をあげました。その中でチェックをした項目が1~7まであります。それに基づき考えていくと・・・

1.敷地内外の樹木は?
南側の隅に隣家の所有物ですが大きな桜の木がある。
この木を間取りに活かしてはどうか。


2.隣家の状況、良好な借景、眺望方向は?

道路からの敷地延長を積極的に活かし、玄関のデザインを力強いものにする。
またこの方向は眺望が良いので多目的室や書斎等にしてもよいだろう。


3.隠したい隣家や他のところは?

北側にある隣家にとって南側に家が建つことになるので、何らかの配慮と工夫をしたプランを考える。


4.遮断したい隣家の窓と視線は?

東側の隣家に大きな窓があるので、その窓からずらした位置に窓を配置し、音にも配慮したプランを考える。


5.日照の変化と障害物は?
冬至の時期でも朝の光を取り入れる工夫と南側の隣家との距離感を確かめる。特に1階にも天窓などを利用して光が入るように考える。


6.高低差、湿気、騒音は?
高台にあるので高さを気にさせないアプローチを考える。(途中にフラワーボックスなどを設ける)
また、2階にリビングやダイニングとなると思うので、階段ギャラリーやリビングイン階段のプランを考える。


7.その他(施主がもっとも気にしているところ)は?

ヴァイオリンを弾くので、その音が周囲に漏れないように間取りでも工夫してほしい。

M邸の敷地

M邸の敷地



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