風邪の咳だと思っていたら肺がんの初期症状というケース
風邪をこじらせたときにも長引きやすい咳や痰の症状。しかし、肺がんのサインのこともあります
しかし、咳や痰は肺がんの初期症状のひとつでもあります。注意すべき長引く咳や痰について解説しましょう。
痰に血が混じる・赤い筋が入る場合は要注意
痰と一口に言っても色や性状はさまざまです。薄い透明なものから、白っぽいもの、黄色や緑色、茶色、黒色など色もさまざまですし、さらさらのものから粘度の高いものまであります。一般に、細菌の感染があれば痰は粘っこく色がついてきますし、茶色や黒などは喫煙の影響による場合も多いです。長引く風邪のときなどは黄色ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌感染が起こるので、特に色がついた粘っこい痰が出てきます。
痰の色や状態は色々と変わります。タバコでは茶色や黒っぽい痰がでることがあります。
極端に咳が長引く場合に、考えられる病気が
風邪による咳は、初期であれば痰を出すためのいわば自衛的な咳ですが、痰がある程度出てしまえば次第に治まっていきます。風邪をこじらせた場合や喘息などの基礎疾患がある場合には、気管支粘膜に炎症がのこり過敏性が増して、ほこりや温度差などちょっとしたことで咳が続いて出ることもあります。マイコプラズマ肺炎などでも咳が長引きます。しかし、これらの咳は通常は炎症の軽快、感染の改善によって治まっていきます。もし、通常の気道感染症治療によってほとんど改善が見られない咳であれば、近年、結核の可能性もありますが、やはり肺がん、特に気管に近い肺門部と呼ばれるところにできたがんの可能性も考えて、適切な検査を受けるのがよいでしょう。
咳・痰で肺がんの不安を感じたときも、まずは内科の受診を
ほとんどは心配ない咳や痰ですが、心配なことがあれば、まずは医療機関へ!
しかし、それまでにないほど長びく咳や、血が混じるような普段と違う痰が続くなど、少しでも気になられたのなら、思い立ったが吉日です。いきなり専門的な検診を予約しなくても大丈夫ですので、まずはすぐに行けるかかりつけの内科などを受診して、医師の診察を受けられることをおすすめします。