豊作SUVは、期待大のモデルがズラリ
今年の東京モーターショー、ミニバンの不作と比べてSUVの充実ぶりが目立った。まずは、来春の市販化が正式発表されているマツダのCX-5をピックアップする。クリーンディーゼル搭載のマツダCX-5
マツダがデミオ、アクセラと続けて搭載した「SKYACTIV」をすべて盛り込んだ初の量産車がSUVのCX-5。エンジン、トランスミッション、ボディ、シャーシ、つまりクルマを構成する主要コンポーネンツを一新するもの。ガソリンエンジンでいえば、従来の常識を覆す高圧縮比で燃費を向上させる、ディーゼルエンジンでいえば逆に世界一の低圧縮比により省燃費とクリーン性能を両立させるといった具合だ。
次世代エコカーの開発では、ヒトもカネも巨大自動車メーカーに到底及ばないマツダだが、発想の転換を図って従来のクルマをもっと無駄なく、高効率化を図ることで生き延びようということ。
CX-5の目玉は、クリーンディーゼルの日本導入で日本市場では初となるアイドリングストップも搭載する。すべてのSUVでトップクラスの低燃費を目指すそうだが、ディーゼルならではの分厚いトルクとクリーン性能も魅力だろう。日本でもクリーンディーゼル搭載車はより普及し、真の市民権を得られるかに注目したい。
ジュークのニスモバージョンに期待
日産のSUVのデザインは、ムラーノもスカイラインクロスオーバーも日本未導入のインフィニティFXもそうだが、個性的だったり上質だったり、クールだったりと何らかのデザイン力を感じさせるが、奇抜といえばジュークだろう。
ニスモが手がけるジュークニスモコンセプトはリリースを期待したい仕上がりだった。NISMOらしいアグレッシブなエアロバーツや19インチホイールなどのエクステリアが最大の魅力だが、ターボエンジンの高出力化や足まわりも強化されているようだ。反響次第で発売とのことだが、来年にはリリースされると期待大だ。
他にも国産車では発表されたばかりのホンダCR-Vも展示されていたが、試乗記は近日お届けしたい。
次ページは、輸入SUVについて紹介しよう。