注目のマクラーレンMP4-12Cがアジア初登場!
「Macau GT Cup」で大きな注目を集めたのは、何と言っても「マクラーレンMP4-12C」だ。F1コンストラクターとしてお馴染みのマクラーレンが今年発表した注目のスーパーカーで、F1で培ってきた技術とノウハウが詰め込まれている。Mclaren MP4-12C 【Photo: CGPM】
GT3規定に基づいたMP4-12Cのレース車両は世界で限定25台が販売され、来年からは世界中のGT3規定のレースで活躍することになる。それを前に開発の最終段階として「Macau GT Cup」に参戦したマクラーレンMP4-12Cは元F3ドライバーのダニー・ワッツのドライブで3位表彰台を獲得し、そのポテンシャルの高さを世界中にアピールすることになった。
マカオ市街地コースを行くマクラーレン 【Photo:CGPM】
マクラーレンMP4-12C GT3は既に25台のマシンのオーナーは決定済みのようだが、来年SUPER GTに投入するチームもあると噂されているし、日本でも走る姿を見る機会がありそうだ。この強烈なかっこよさはインパクト絶大である。
マクラーレンMP4-12Cのコクピット。ステアリングホイールについたF1さながらのボタン類にも注目!
打倒マクラーレンのアウディは真打ち投入で勝利
数多くのスーパーカーが出場した「Macau GT Cup」には2年連続マカオF3グランプリの優勝記録を昨年達成したエドアルド・モルタラが出場した。マシンはアウディR8 LMS。モルタラは今年、アウディのドライバーとしてDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦していたが、彼がマカオへR8での出場となったのは当然マクラーレンMP4-12Cの参戦を意識してのものだろう。Audi R8 LMS
アウディR8 LMSはヨーロッパのGT3選手権でも人気のマシンで、ニュルブルクリンク24時間レースでは3年連続クラス優勝を達成するなど高いポテンシャルを有する。日本では今年、スーパー耐久シリーズのST-Xクラスに「一ツ山レーシング」が同車をエントリーさせ、そのR8も「Macau GT Cup」に出場していた。
さて、ポテンシャルは充分のアウディR8 LMSはエドアルド・モルタラの速さもあって圧倒的な速さを見せつけて見事に優勝を飾った。熟成が進み、安定したリザルトが期待できるR8は今後も人気マシンとなっていくだろう。
ランボルギーニもGT3の人気車種
「Macau GT Cup」で多くのエントリーを集めたのがイタリアのスーパーカー、ランボルギーニ。SUPER GTなどでもお馴染みのガヤルド、LP-560のGT3カーが8台もエントリーした。ランボルギーニの魅力はやはり軽量なこと。ジェントルマンドライバーにも扱いやすく、なおかつポテンシャルが高いことで、人気車種となっている。澤圭太のランボルギーニ
ランボルギーニでは昨年同レースで優勝した澤圭太が今年も参戦。モルタラが駆るR8の速さに屈したが、最新型のマクラーレンMP4-12Cを凌駕した。また、今シーズンのシリーズ戦である「GT ASIA」にレギュラー参戦している元フォーミュラニッポンドライバーのディランタ・マラガムア(スリランカ出身)も今年からランボルギーニにスイッチした。
フェラーリは女性ドライバーも参戦
ランボルギーニの対抗馬といえば、やはりフェラーリ。「GT ASIA」シリーズではシンガポールのモク・ウェン・サンが駆るフェラーリ458イタリアのGT3マシンが安定した速さを見せた。奇抜なカラーリングのフェラーリは一際目を引く存在だった。レースクイーンもド派手なフェラーリ458イタリア
またフェラーリで多数派となったのは旧モデルのフェラーリF430 GT。多くのエントリーの中には女性ドライバー、ディアナ・ロサリオの出場もあった。地元マカオ人の彼女はF430で18位完走を果たしている。
女性ドライバーがフェラーリを駆る!!!
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