生命保険/特約の種類

先進医療の特約保険料を節約するならガン保険につける

先進医療の特約は、全額が自己負担になる技術料に備えるもの。特約保険料はわずかなので、つけておいた方が安心です。この先進医療の特約保険料をちょこっとだけ節約できる考え方を紹介します。

執筆者:小川 千尋

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先進医療特約つきの商品が増えている

先進医療とは、特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などで、ある程度実績を積んで確立されてきたと厚生労働省が認定した技術のこと。先進医療にかかる技術料は公的健康保険の対象外なので、全額が自己負担になります。技術料は数万円から、陽子線治療の約278万円、重粒子線治療の約300万円強まで幅があります。

先進医療特約は、先進医療をうけたときの出費にそなえるもので、この特約が標準的にセットされた医療保険やガン保険が増えています。医療保険につけた場合は先進医療の技術全部が、ガン保険につけた場合はガン治療にかかわる技術のみが保障対象です。基本的に、どちらかについていればいいと考えます(1社では重複してつけられない)。

先進医療の60~70%はガン治療にかかわる技術

医療保険につけた場合と、ガン保険につけた場合では、保障範囲が違うので、当然、特約保険料は違います。たとえば、ある生命保険会社の特約保険料は、医療保険につけた場合は月80円、ガン保険につけた場合は67円です(終身型・終身払)。

実は、先進医療技術の60~70%はガン治療にかかわるものなのです。そして、技術料が高くなりがちなのも、ガン治療の技術。ですから、ガンで先進医療を受けることになったときに備えられればいいと考えれば、ガン保険につけておけばいいわけです。すると、微々たる金額ですが、特約保険料の節約ができます。月々は微々たるものでも、払う期間は長期にわたるので、「ちりも積もれば山になる」でトータルするとけっこうな金額になります。

なお、別々の保険会社で医療保険またはガン保険に入って、複数の商品に先進医療特約がついているケースもあります。この場合、それぞれの商品から技術料の実額が支払われます。ですから、2つ入っていれば倍の金額がもらえ、トクした気分になるかも。でも、先進医療を受ける確率はかなり低いので、2つも3つもつけておく必要はありません。1つの商品についていたら、他の商品は特約を外した方がいいでしょう。

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