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その後どうなった?2011年「10大ニュース」(2ページ目)

2011年が間もなく終わります。今年は日本にとっても、世界にとっても、特に忘れられない年になるのではないでしょうか。今年の10大ニュースと、その後の経過をまとめました。

執筆者:All About 編集部


6位:タイに大洪水起こる

秋には、タイが数十年で最悪と言われる大洪水に見舞われました。タイの洪水は台風などによる短期的な豪雨によって起こるものとは性質が違い、長い雨季の雨水が長期間都市に溜まるというものです。

主要都市で最初に被害を受けたのは中部の都市・アユタヤで、その後さらに南にある首都・バンコクまで大量の水が押し寄せました。数千社以上の日本企業が工場などを構えていて、それらの多くが水没するなど日本企業にも大きな悪影響が出ています。

とはいえ、12月になればさすがにバンコクを始めとする各地の水はすでに引いています。しかし、被害はもちろんそれだけで終わりません。多くの都市が水没し、家具、家電、衣類、オフィスの備品などが水に漬かったため、その多くは使用不能となっています。

敷地の大半が水没した工場などは、復旧困難と判断して閉鎖を決定するところもあります。家電や衣類など水に漬かり使えなくなったものが大量のゴミとなり、各都市で問題化しています。これらの多くはまだ街中に放置されていて、これから長い時間をかけて処理していかなくてはなりません。

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5位:1ドル=75円台の戦後史上最高の円高

アメリカ経済の低迷が長引くという見通しが高まっているため、今年は米ドルが下がり続け、10月末にはついに戦後最高値となる1ドル=75円台をつけました。円高になると国内産業の空洞化懸念が高まるため、政府は何度か円売り介入を実施しています。3月11日の震災直後にも円が急騰したため、この時は各国政府と協調して介入して、円高を抑えました。

この時は「震災」という理由があったため他国も協力してくれたのですが、その後は他国の理解は得られず、その後は日本が単独で介入しています。10月末に75円台に突入した時も、日本が8兆円とも言われる資金を使って介入し、一時的に80円付近まで戻しました。

その後はまた76~80円で動きのない状態が続き、12月中旬現在では円ドル相場は78円付近にあります。80円以下の超円高が長引くと、空洞化の懸念がさらに高まります。

関連記事:「経済界は悲鳴…毎日更新 円高が進む要因とは?

4位:深刻化する欧州債務危機

ギリシャを発端とする欧州の債務危機は、ついにイタリアやスペインにも飛び火しています。ギリシャでは緊縮財政に反対して連日のようにデモや暴動が起こり、パパンレドウ首相は11月に退陣しました。

10月にギリシャの債務を50%カットしたために、イタリアやスペイン、そして他の欧州国債の利回りが上昇し、イタリアやスペインは一時期7%を超えるまでに。ECBがイタリアやスペインの国債を買い支えてなんとか保っていますが、これがいつまで続けられるかわかりません。ギリシャやイタリアの財政正常化には相当長い時間がかかると思われ、この問題は2012年もいつ爆発するかわからない状態でくすぶり続けそうです。

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次のページはいよいよトップ3。今年は、特に忘れられない年になりそうです。
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