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リスクとは?投資するリスクと投資しないリスク(2ページ目)

「お金が増えたらいいなぁ」程度の中途半端な気持ちや、「もうかるだけもうけてお金を使いたい」なんて欲張りな気持ちだけで投資を始めたら、そのツケは必ず回ってきます。投資の目的をはっきりさせて、投資をしないとどうなってしまうのかという人生のリスクに正対して、大きな決断をしてから投資を始めてください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資リスクを小さくする3つの方法

先ほどは、ひと言でふれた投資リスクのコントロール法ですが、その概略だけご説明します。

まずは、投資対象の分散。投資というと、オリンパスの株を買うとか、金先物に投資するとか、為替FXで円安に賭けるとか、特別ななにか突っ込んでしまいがちです。しかし、穏やかな投資とは世界のメジャーな資産にまんべんなく分散して投資をすることなのです。できれば、値動きが異なる資産を併せて分散できれば、鬼に金棒というものです。リスクを小さくできます。

次に、時間の分散。これは投資機会を分散する、つみたて型投資のことです。いちどきにいっぺんに資金投入をしないで、毎月コツコツ買っていく方法は損する確率をぐっと下げてくれます。毎月の買っていくタイミングも自分で決めないで、証券会社のルールに従って自動的、機械的に買っていくことで、平均的なリターンを築くことができます。私たちは、投資のタイミングを計ってはいけないのです。

最後に投資期間の極大化。時間をかければかけるほど、投資リターンは平均に回帰するという統計があります。だから投資には時間をたっぷりかけたい。すなわち、早く始めた人が勝ちというわけです。しかも、始めるのは悪い環境の方が良いのです。だから、今のような時期に長期投資を始めた人は損することがむずかしいくらいです。きっとの大きな収益にあずかれることと思います。

Time is moneyという格言も、急いでやれという意味ではなく、時間をかけろという意味だったのです。

リスクを選び、そして決断

投資には決断が必要です。「お金が増えたらいいなぁ」程度の中途半端な気持ちや、「もうかるだけもうけてお金を使いたい」なんて欲張りな気持ちだけで投資を始めたら、そのツケは必ず回ってきます。

投資の目的をはっきりさせて、投資をしないとどうなってしまうのかという人生のリスクに正対して、大きな決断をしてから投資を始めてください。投資のリスクとしっかり向き合って、それを克服する方法を意識することが重要です。
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