投資先は多彩に揃い、少額で分散投資が可能
投資信託とは多くの投資家から集めたお金で、運用のプロが投資を行う商品のこと。投資信託の投資先は大きく6つに分けられます。まず「国内」と「海外」に分けられ、次に「債券」「株式」「REIT(不動産投資信託)」に分類されます。そして、債券・株式・REITなどに分けられないその他の資産として「コモディティ」があります。
このように、投資信託なら国内や海外の株式をはじめ、債券、REIT、コモディティなど、さまざまな投資先に少額から投資することができるのです。
たとえば新興国の株式情報を入手するのは初心者では困難ですし、そもそも個人では購入が難しい国が多いもの。また、REITなどへ投資するならまとまった資金が必要になります。その点投資信託なら、個人では買いにくい投資先や商品へも1万円から投資できるというメリットがあります。また、難しい運用はまるごとプロにおまかせできるので、まさに投資初心者にうってつけの商品なのです。
投資信託の運用スタイルは、日経平均株価など特定の指数に連動し市場平均と同等のリターンが得られるインデックス型と、ファンドマネジャーが銘柄や投資タイミングを選択して市場平均以上のリターンを目指すアクティブ型の2タイプがあります。投資先自体が成長性があると思うならインデックス型、リスクを覚悟で市場平均以上のリターンを目指すならアクティブ型など、投資先や取れるリスクに応じてタイプを選ぶといいでしょう。
証券会社連動のネット預金口座なら資金移動もラクラク
投資信託は、銀行やゆうちょ銀行、信用金庫、証券会社などで購入できます。品揃えの多さでいえばダントツは証券会社!ただ、普段あまり証券会社を使う機会がないため、口座を開いても買い付け資金を移動するのが面倒で…という人もいるのでは?そんな人は、預金残高がそのまま証券会社の買付余力に反映される、スイープ機能の付いたネット銀行を利用するのも得策です。
現在、スイープ機能のあるネット銀行は、住信SBIネット銀行、大和ネクスト銀行、楽天銀行の3行。それぞれ同グループの証券会社でスイープ機能が使えます。預金金利も通常の普通預金と比べて高めです。
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取材・文/滝田知歩 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)