大動脈炎症候群とは

大動脈

大動脈は心臓から出ている非常に重要な血管です

心臓から出ている大きな血管、大動脈とそこから分かれている大きい動脈の壁に炎症が起こってしまい、血管が狭くなったりつまったりする病気です。大動脈は心臓から出て、上へ向かい、弓を描いて、下へ向かいます。ちょうど、弓の部分に頭への血管である頚動脈、手への腕頭動脈、腋窩動脈と分かれていきます。手への血管がつまってしまうと、手の脈が触れなくなるので、「脈なし病」とも呼ばれています。

日本人に多く、男女比は1:9で圧倒的に女性に多い病気です。報告では6歳ぐらいから40歳までに見られ、20歳代にピークがあります。人口10万人中30人の有病率で、現在、5,000人程度の患者がいて、年間100~200人程度の患者発生があります。

大動脈炎症候群の原因は不明です。

大動脈炎症候群の症状

もっとも多い症状は、発熱、微熱です。炎症が持続的に起こっているので、微熱が続いたり、貧血が見られます。
脈なし

手のしびれ、手の脈が触れない時には、この病気の可能性があります


血管の炎症が進んでいくと、 
  • 肩、胸、背中の痛み
  • 頭痛
などの痛みの症状が出てきます。

血管の閉塞が起こってくると、脈が触れない、手の冷感、脱力、めまい、失神、耳鳴り、難聴、目が見えにくい、足の冷感、脱力、歩けない、高血圧などの症状が出てきます。

大動脈炎症候群の検査

血液検査で、炎症をチェックします。CRPという炎症で上昇するタンパク質、血液を棒に入れて一定に時間に下がっていく距離を見る赤沈が上がっているかどうかを見ます。画像診断として、大動脈のMRIという磁気を使った画像で炎症の有無を確認します。

次のページでは治療と予後を説明します。