海外の結婚事情はどうなってる?
先日訪れたフランスでは、1999年にPACSという制度が制定された。PACSとは、共同生活を営む内縁のカップル(異性、同性を問わず)を対象に、法的婚姻関係になるカップルと同等の権利(結婚より規則が緩い)を認め、公証する制度。フランスでは、結婚(離婚)の手続きが面倒なために、今ではPACSを使っているカップルのほうが多いという話もある。
また、スウェーデンでは「サムボ法-Sambolagen」 と呼ばれる同棲の制度が確立されていて、同棲を経験してから結婚するカップルは全体の90%以上なのだそう。いわば、サムボとは、お試し婚のようなもの。カップルの間で子供が増えるに従ってサムボから法律婚へ移行していることから、法律婚に移行する前段階としてサムボが定着しているとのこと。
日本のカップルのように、ただ、ダラダラと「同棲する」のは心もとなくても、結婚前提の法に守られた、「同棲」なら安心と言うわけだ。(ちなみに、サムボは解消後に一部の財産分与まであったりする)
ドイツでは、2度の離婚歴のあるドイツのガブリエレ・パウリ議員が選挙公約として、婚姻期間を7年間と定めるよう提案。期間満了後は夫婦の合意で延長され、そうでない場合は自動的に関係が消滅するとい、「結婚7年満期制」をすすめた。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28002120070921
(ロイター通信)
添い遂げることが美徳? 気持ちがあることが大切?
無関心を貫きたくなる相手と添い遂げるのも美徳!?
日本では、旧結婚制度のままで、なかなか風穴すら開かないけれど、誰か(社会)にどうにかしてもらおう……と依存するのではなく。世界の状況を把握しながら、まずは、個々で新しい自分なりの結婚の形を模索してみたい。
そこから、個々の人生も社会にも良い影響がきっとあるはずだから。