有望な投資先1:新興国関連でオススメの商品
これまで世界経済の回復を牽引してきたのは、中国やインドといった新興国の経済成長だと言って過言ではありません。しかし、その新興国の経済も今は、米国景気の減速懸念や欧州の債務危機問題、そして国内にくすぶる原油や食料等商品価格の上昇によるインフレ懸念等から、高い経済成長に陰りが見え始めています。高い経済成長がその国の活気を支えているのかもしれませんね。
しかし、世界経済を回復に向わせる鍵を握るのは、やはり新興国の経済でしょう。そして、新興国の経済が回復に向うために、現在の世界経済が低迷している状況は悪いことばかりだとは言い切れません。
というのも、ここ数年、上昇基調にあった原油価格は、米国経済の減速懸念や欧州の債務危機問題によって投資家のリスク回避の動きが強まる等して、下落に転じています。原油価格の下落は、新興国のインフレ懸念を和らげる効果を期待できます。新興国におけるインフレ懸念が後退すれば、再び高い経済成長につながる可能性もあります。
インフレ懸念が後退するまで、しばらく時間がかかるかもしれません。しかし、世界経済の低迷という足枷こそが新興国経済を回復させ、更なる経済成長につなげるための小休止となることでしょう。個人的には、投資しやすい投資信託がよいと考えています。
有望な投資先2:為替・株式関連でオススメの商品
万一、新興国の景気が再び上向けば、世界経済も再び回復に向うことになるでしょう。そうなれば、各国の株式相場は底を打って反転する可能性があり、為替相場も水準訂正のために落ち着きを取り戻すことでしょう。中でも、売られすぎの為替相場、株式相場が個人的にはよいと思っています。と言うのも、売られすぎた為替や株式が反転する場合、ダイエットのリバウンドのように勢いが加速するからです。
具体的には、ユーロ圏の財政危機問題の動向にあまり左右されない通貨や、景気回復によって金利上昇が期待できる通貨がよいでしょう。最近は、外貨預金でも外貨MMFでも、FXでも、多くの通貨を取引できるようになりましたので、これらの商品から選べばよいと考えています。
また、株式で銘柄を選ぶ際には、現在のような危機的状況であれば新興銘柄でよいですが、景気が回復するような場合には大型株を選ぶとよいと考えています。