ラージミニバン戦線に異変あり！(3ページ目)

これまでのラージミニバン、これからのラージミニバン

ざっと4つのラージミニバンを紹介してきたが、ここ数年のラージミニバンの特徴としては、ボディサイズの拡大、シートアレンジ重視から疲れにくいシートの採用へのシフト、「肉食系」と称される迫力あるフロントマスク、サードシートの居住性向上などがある。

では、これからのラージミニバン市場はどう動いていくのか？ 最大の焦点は燃費性能の向上と環境負荷の低減だ。日本を含む世界中の燃費基準がより厳しくなる中で、いかに燃費を上げられるか。近年注目されているEVだと現時点のバッテリー性能では、重たいラージミニバンにはフィットしない。

そこでいくと、現時点での模範解答はアルファード/ヴェルファイアに設定されたハイブリッドモデルであろう。そして、ファミリーや親しい友人と乗ることの多いラージミニバンこそ、停止中は静かで、外部電源としても使えるハイブリッドの魅力が一段と感じられるように思えるのだ。

今回登場した、アルファード/ヴェルファイアのハイブリッドモデルが、ラージミニバン市場の流れをリードしていくことは間違いない。他社が、次にどんなモデルで対向してくるのか？　しばらくラージミニバン市場に注目していきたい。