オプションの要・不要にしっかり白黒つける
前ページでは問題意識の高い部分ではケチらずに、しっかりと必要なお金を掛けるべきであるとご紹介しました。だからと言って、何でもかんでも付けてしまえばいいというものでもありません。予算という制約がある以上、削るべきところはしっかりと削っておきたいものです。予算を削るときに見直してもらいたいのが「オプション類」です。特に住宅設備では多種多様なニーズに対応すべく、住まい手の利便性を考えたオプションが豊富に用意されており、リフォームに対する期待感や、せっかくリフォームするのだから後悔したくないという思いが強すぎて、使わないオプションまで追加してしまうということだってあるのです。
あれこれ欲張りたいという気持ちもわかりますが、オプション類の多くは簡単に取り外せるものではなく、しかも返品できないものばかりですので、こういったアイテムをじっくりと選んでおくことが費用対効果を高め、満足度の高いリフォームをするために欠かせないことなのです。オプション類の多い住宅設備などを選ぶ場合には、可能な限りショールームなどに足を運び、その使い勝手をよく理解した上で選択すべきなのです。そうすれば必然的に無駄遣い感がなくなっていくものです。
見積書とカタログだけの打合せではもったいない
見積書やカタログの他に「パース」を加えてもらえば、リフォーム後の仕上がりをしっかりと想像できるようになります。上記程度の線画でも十分イメージできますから、業者に作成を依頼してみましょう。
それは「図面」です。工事範囲を明確にする意味においても非常に重要ですが、工事に慣れていない施主にとっては「パース」でリフォーム全体のイメージを見せてもらった方が無難です。特に間取りや内装デザインの変更といったリフォームの場合、素人が頭の中でリフォーム後の仕上がりを想像しながら打ち合わせすることはまず不可能です。図面やパースといった資料を最大限活用して、仕上がりに対して主体的に意見できるような打ち合わせを重ねることで、自らのリフォームイメージに近いものを実現させることができるようになります。