Ferrari(フェラーリ)/Ferrari(フェラーリ)の車種情報・試乗レポート

モンテレーに見る“あなたの知らないフェラーリ”(2ページ目)

毎年8月中旬にアメリカ西海岸のモンテレー周辺では大規模なカーイベントが集中して開催され、古今東西/老若男女のクルマ好きが集結します。今年は“あなたの知らないフェラーリたち”にテーマを絞って紹介します。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

“アメリカ”のために作られた跳ね馬たち

モータースポーツ・ギャザリング

モータースポーツ・ギャザリングにブースを出すフェラーリ。ほとんど全てのプレミアムブランドとその最新モデルやコンセプトカーが揃う。さながらちょっとしたモーターショーだ

では、まず、モータースポーツ・ギャザリング(MSG)で見かけたフェラーリをみてみよう。実はここ、入場料が400ドルもする週末最高額イベントにも関わらず、チケットが手に入らないほどの人気ぶり。理由は、発行数=入場者数が限られていて、比較的見やすいこと、さらに世界各国の料理(伊仏独など)が食べ放題、ワインもジュースも飲み放題という何とも豪華な内容になっているからだ。もちろん、展示されるクルマたちの質が高いことも重要な要素。

それだけに各プレミアムブランドも競ってスポンサードしており、有料入場者は各メーカーが主催するさまざまなアクティビティ(SLSやアヴェンタドールなどスーパーカーの試乗や、ヘリコプターの同乗、オフロード走行など)にも無料で参加できる!
410スーパーアメリカundefinedギア

56年式410スーパーアメリカ ギア

今年のMSGには、例年の“グレイテストフェラーリ”展示に加えて、“フェラーリアメリカ&スーパーアメリカ”という特別企画も行われた。アメリカ市場を意識して作られ、その名もズバリな跳ね馬たちが集ったわけだが、異彩を放っていたのがコレ、ギアボディ。いやあ、ポインターかと思いましたわ(失礼)。

ちなみに、410SAそのものは、3年間でたった37台しか作られなかったのだそう。

顔つきもさることながら、このお見事なテールフィン。実はこの頃の欧州プレミアムブランドって、みんな、アメリカンデザインの影響を受けていた、ということ(もちろん世界最大市場でのウケも期待して)。最近、限定のCHINAシリーズもけっこう出されはじめたから、もうじき万里の長城みたいなフェラーリが出たりして……。
375アメリカクーペ ヴィニャーレ

53年式375アメリカクーペ ヴィニャーレ

そして、そのお隣には、3台のみ作られたと言われているヴィニャーレ製ベルリネッタボディの375アメリカ。何とも優雅でオシャレ。テールフィンもこれぐらいに収まってくれればエレガントですわね~。初代オーナーがかのスティーブ・マックィーンだったという噂も。
250テスタ・ロッサ

フィル・フィルの生誕周年記念コーナーにあった59年式の250テスタ・ロッサ

このイベントは金曜日に開催されるから、モントレーの週末の、言ってみればウォーミングアップ(にしちゃ豪華過ぎるが)。日曜日に行われるオークションで、この250TRのプロトタイプが13億円で落札されることになろうとは……。この個体(9番)だって、たぶん、ほとんど価値は変わらないハズ。ちなみに250テスタ・ロッサのシリーズ生産台数は、わずかに33台。

グレイテストフェラーリコーナーにあったのが、これも激レア、57年にわずか5台のみ生産された、ザガートボディの250GTロングホイールベースクーペ。いやあ、美し過ぎてため息も出ません。クルマなのにこの世の物とは思えない……。
250GT

57年式250GT LWB ザガート。奥に見えるのは、もっと有名な名フェラーリ、250GT SWB(手前、銀色)と、250GT TDF(ツールドフランス)。そして中央にあるブルーの個体が、64年250GTルッソコンペティション

275GTB

275GTBコンペティションとロードカー。こういう感じでレースに参加してみたいもんだね!

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