金を買うなら50日移動平均線か200日移動平均線まで下がってきたところで買おう
もちろん、このような状況とは言え、金はいつ買っても儲かるもの、というわけではありません。下はリーマンショック後からの金価格と50日移動平均線、200日移動平均線の推移チャートですが、長期的には上昇していますが、買いポイントは200日移動平均線付近、或いは50日線を少し下回った位置のどちらかになってきたことがわかります。少なくとも言えるのは、金価格が急騰し、平均線を遥かに上に越えた高値位置で買って、短期的に成功したことなど一度もない、ということです。したがって金を買うなら、金価格が高騰してメディアで騒がれているような時期ではなく、金融市場が落ちついて、金価格が調整し、50日移動平均線や200日移動平均線まで調整してきたような時期に、こっそりと買い貯めていくのがいいと思います。金鉱株だけが上がった2011年8月
ここまで書いてきたように、金価格は2011年に入って上昇を続けているわけですが、金価格が業績大きく影響する金鉱株の方は、当初金価格に反応せず、下落する株式市場の方に合わせて下落していきました。しかし2011年8月8日以降は、ダウが下落しても逆行高する日が目立ちはじめ、株よりも金に対する反応の方が大きくなってきました。8月は米国債の格下げや欧州ソブリンリスクへの懸念から株式市場は全滅といってよいほど散々の1ヶ月でした。これは米国、中国、欧州も同じです。その中で、この期間に目立って上昇したのは金と銀のETFか、金鉱株だけでした。