現在はリーマンショック後の状況と似ている
世界的に金融市場が不安定になり、株価が下がって金価格が大きく上昇しています。リーマンショック後と同じような状況ですが、両期間の金価格推移を見比べてみると、いくつかの相似点が見えてきます。まず、上のチャートは2007年8月~2008年8月までの金価格のチャートですが、2007年夏場から2008年3月のベアスターンズ破綻までに、金価格は7ヶ月間で51%も上昇しました。2007年夏といえば、サブプライムショックが最初に市場を襲った時であり、住宅ローンに対する不安が株を下げ、金を激しく上げたのです。
上記のチャートを見てみると、金価格が上昇続ける一方で、RSIの水準は高値を切り下げるという逆行現象(ダイバージェンシー)が出ていました。これはチャート的にはバテてきているのに、全力を振り絞り続けて騰がったような格好です。そしてミニクライマックスの3月のFOMCの緊急対策発表で、金は猛烈な出来高を生んで売られ、半年前の水準にまで下がって行ったのでした(同時に株は2ヶ月間猛反発)。