VDT症候群/VDT症候群の予防・治療・対策

コリ、痛み、目の疲れ…電子書籍の読み疲れ解消法

携帯電話の他、スマートフォン、タブレットPC、電子ブックリーダーなど、多彩なコンテンツが楽しめる電子書籍。ますます手軽に利用できるようになりましたが、首や腕のコリや痛みを感じることも。ちょっとした姿勢や体勢の工夫でできる、読み疲れ解消法をアドバイスします。

執筆者:高林 克枝

うつむき読みで電子書籍を楽しむコツ

電子書籍を、デスクに置いたり、ソファに座って太腿の上に置いて読んでいる方の場合、長時間のうつむき姿勢が、首のこりや肩こりを招くことが多いようです。

この姿勢での読書を続けると、首の生理的なカーブが失われ、「ストレートネック」と呼ばれる症状が出てくることもあります。首のこりを感じたときには、以下の解消ストレッチを取り入れるようにしましょう。

■首すじエクササイズ
  1. ゆっくりと、あごを上げながら頭部を後方に傾ける
  2. 精いっぱい後方に傾け、5秒保つ
  3. ゆっくりと、頭部をまっすぐに戻す
  4. 次は、ゆっくりと、左方向、そして右方向に頭部を傾ける

■首すじマッサージ
  1. 首の付け根から、両手の指の腹でゆっくり小さな円を描くように指圧する
  2. 両手の指の腹で、頸椎のわきを指圧していく
  3. 首の骨の脇をなぞるように、指の腹のあてる位置を降ろして指圧していく
  4. 肩の付け根まで降ろしたら、今度は、上方向に指圧する
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指の腹で首を指圧


寝ころび読みで電子書籍を楽しむコツ

いつも電子書籍を、寝ころんで胸元や腹部に置きながら読んでいる方、腕や手首のコリや痛みを感じませんか。そのコリが原因で、電子書籍を読むのを中断したりすることはないですか。そこで、腕や手首のコリの解消ストレッチで腕をほぐして、また電子書籍を楽しんでみてください。

■下腕と手首をリラックス
  1. 右肘を曲げて、左手で軽くはさむ
  2. 右手首の力を抜いて、右腕をブラブラさせる
  3. 左手で、右腕のはさむ位置を変えながら軽く指圧していく
  4. 次に反対側をほぐす

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ブラブラと腕の力を抜きます


■腕のほぐし
  1. 手のひらで軽くげんこつをつくり、少し内側に手首を曲げる
  2. そのまま、腕をねじるように回していく
  3. ゆっくりと内回し、外回しを繰り返す

     
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ゆっくり腕をねじるように



目が疲れにくい文字サイズを選ぶ

また目の疲れに関しては、電子書籍は、文字サイズが変えられるのも大きなメリット。加齢とともに、小さめの文字は読みづらくなるもの。無理をして読み込み続けるのは、目に負担をかけ、眼精疲労をひきおこしたり、視力にも悪影響を与えかねません。自分にとって無理のない大きさの文字に調節しましょう。

こうして、快適な電子書籍の使い方を身に付ければ、取り入れる情報量ももっと多く豊かになるはず。それには体の部位に負担をかけすぎない、ちょっとした思いやりが大切なのです。
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