妻のおこづかいがないケース
■生活費は私の物以前書いた記事「夫のこづかい5万円は悪妻?良妻?」に出てくるご主人は、5万円でランチや夜食、スーツ代や冠婚葬祭のお金、帰省のお金まで出すという、立派な方でした。ところがこのご家庭、貯金が貯まっているのかというと定かではないのです。この奥様は夫のこづかい制には成功しているのですが、デパートカードの支出が100万円以上あり自分のお金の使い道は少々お派手なよう。
家計簿の中に、「夫のこづかい」という費目があっても、「妻のこづかい」という費目なない場合、気をつけないと、妻が買う雑誌代やカフェでお茶をするお金なども、生活費の中から出されていることになります。この場合、趣味娯楽費や教育費、外食費、レジャー費などに妻の支出が紛れ込んでしまい、娯楽が多い人でも、すべてが生活のための必要経費となってしまいます。
妻の化粧品を日用雑貨に入れるか、妻の費用として「妻こづかい」に入れるか、ママ友ランチは交際費か「妻こづかい」か、なども悩ましいところですが一度「妻こづかい」として計算してみましょう。意外に多かった場合は、「妻のおこづかい」のうち優先順位を決め予算を立てると、ムダ使いがなくなります。
■出来高報酬制
「生活費をやりくりし、余ったら欲しい物を買ってもいいよ」という、妻のおこづかいは出来高報酬というケース。妻ではなく夫が家計を握っている家計に多いですね。夫のおこづかいは、生活費を妻に渡した残りの全てとなります。この場合、妻は夫の手取りがいくらなのか、いくら貯金できているか知らされていないことが多く、きちんと夫が貯金をしていてくれればいいのですが、出来ていない場合は問題です。
できれば妻も、夫がしてくれているであろう先取り貯金(手取りから一定額を先に貯金する方法)の他に、後取り貯金(黒字になったお金を貯金すること)をしたいので、全部使い切らずに、一定額を自分名義の口座に入れるなどしてコツコツ貯めていきましょう。
他の費目がノーチェック
■食費とおこづかいに厳しい妻家計簿をつけている人に多いのですが、毎日かかる食費と夫のおこづかいには厳しくそれ以外の費目は「大体こんなもんでしょ」と思っているケースです。雑誌などを見なければ、それぞれの費目の相場はわからないので、大きな変動がなければチェックしません。水道光熱費や、携帯電話の料金、子どものおけいこ代などなど。いくら夫がおこづかいの中でやりくり出来ていても、夫の携帯電話の料金が見直されていなかったり、お水をムダに使っていたりすれば、貯まらない原因になっています。
いかがでしたか? ここに書いたのは、代表的なおこづかいの落とし穴です。おこづかいをけずることだけを目標にするのではなく、なぜおこづかい制にしているのか、どんな目的があって夫婦でお金を貯めているのか一緒に話し合っておくことが大事ですね。