シンプルなインテリアのラウンジ・バー
シンプルなデザインのラウンジ・バー
アーチに抜かれた空間の奥には、さりげなくアルコール類が低い場所に並べられ、全体のインテリアの雰囲気を壊さないように配慮されています。黒く塗られた木の床、白く塗装された木部に囲まれた壁はレストラント同じライトグレー。飾られたモノクロ写真はカリブの海に浮かぶヨット。置かれた家具たちはブラック、シンプルで落ち着きのある空間になっています。
「J.K.カプリ・プレイス」のメインレストラン
カプリの穏やかな光が降りそそぐメインレストランには、ゆるやかにカーブした背に沿って並ぶ鋲打ちが印象的な真っ白なダイニングチェアが置かれています。床だけが黒くひかり、腰壁や木部の縁、天井は真っ白に塗装された空間に、白いダイニングテーブルが並びます。白い額縁に囲まれたメインの壁には、何故か“ベルサイユ宮殿・鏡の間”の大きな写真が飾られ迫力満点です。オリエンタルな白磁の巨大な壺が部屋の両端に置かれ、この部屋に続くチャイニーズダイニングルームにつながります。ダイニングチェアに置かれたクッションは、ピンクのドット柄、マリンブルーの海原を思わせる柄、白地にモダンなブラウンの柄、これらは目の詰んだ上質なコットンプリント。不思議なのは、柔らかなグリーンの千鳥格子のクッションは、ざっくりとしたウィーリーな糸で編み上げられたものと組み合わさられていることです。きっちりとしたフォーマルなインテリアに、ふと息を抜くようにカジュアルなクッションが転々と置かれている妙は、巨匠のインテリアテクニックなのでしょう。
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