タバコを吸わない人には保険料の割引がある
タバコをやめて小遣いを増やそうかな
生命保険は死亡したり入院したりするリスクに応じて保険料の設定をしています。例えば、保険期間10年の定期保険(死亡保障)の場合、加入する人が70歳と20歳では保険期間中に死亡する確率がかなり違うので、70歳の方が20歳よりもかなり高い保険料設定になっています。
リスクに応じた保険料設定は年齢だけでなく、性別や健康状態などもあり、他にタバコを吸うか吸わないかにもあります。例えば、ある保険会社の収入保障保険ではタバコを吸う人の保険料に対して吸わない人(非喫煙者)の保険料を20%割引きにしています。月々の保険料が5,000円なら吸わない人は4,000円と言うことになります。毎月1,000円違うので年間で12,000円、25年間で30万円も差がつきます。
非喫煙者の割引があるのは主に定期保険
タバコを吸わない人は保険料が割引になる保険商品は、主に定期保険や収入保障保険などの一定期間(保険期間が10年間や60歳までなど)の死亡保険になります。タバコを吸わない人は吸う人に比べて一定期間内なら死亡する確率が低いと保険会社が判断しているからです。終身保険に設定がほとんどないのは、タバコを吸っても吸わなくても人は誰でも死ぬわけで、保険会社にとっては支払う時期に多少の違いはでても、いつかは保険金を支払わなければならないからです。
医療保険やがん保険でも、現在のところ非喫煙者の保険料が割引になるような商品はほとんどありません。保険期間が一定期間であれば入院や手術をする確率はそれなりに違うでしょうから、もしかしたら今後続々と登場してくるかもしれません。
非喫煙者割引適用の判断は?
非喫煙者の割引を適用して保険加入しようとする場合は、健康状態の確認(告知書記入や医師による診査、健康診断書の提出など)をする時に、あわせてタバコの検査をします。検査方法は、簡単な道具を使って口の中の唾液をとり、提出するだけです。1年間全くタバコを吸っていなければ、検査に引っ掛かることはまずないようです。
ちなみに、非喫煙者の割引が適用されて保険加入したあとにタバコを吸っても構いません。保険契約成立後に再度タバコ検査をすることはなく、タバコが原因で死亡しても保険金不払いになるようなことはありません。
タバコを吸うかお小遣いを増やすか!?
昨今の経済情勢は厳しいものがあります。タバコを吸うには、例えば2日で1箱なら月々約6,000円使うことになります。それに先ほどの保険料例では月々1,000円多く支払うことになるので、タバコを吸えばあわせて月々7,000円の負担になります。これを全額お小遣いにまわすことができれば、お小遣い3万円の人なら37,000円へ23%も増額することが可能です。
本当はタバコもお小遣いも自由にしたいところですが、家計にいろいろと事情があるなら、せめて自分でどちらか選択させてもらいたいですね。
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