円高時代の投資先はこの投資信託で決まり！

米ドルは16年ぶり、ユーロは10年ぶり、ポンドも16年ぶりの安値など、今は外貨がバーゲンセールのような状態。少しずつ外貨資産を買っていってじっくり円安基調への反転を待つにはもってこいの時期かもしれません。

外貨資産に投資する手段は外貨預金、FX、外国債などいろいろありますが（外貨投資の種類について詳しくは「レベルに合わせて外貨建て金融商品を選んでみよう」を参照）。今回は、投資ビギナーにも始めやすい以下3タイプの投資信託を利用する方法をご紹介しましょう。

・初心者に最適 安定性が魅力の外貨MMF …… P1
・世界の主要通貨に分散投資できる先進国債券ファンド …… P2
・高いリターンも可能な新興国債券ファンド …… P3

初心者に最適 安定性が魅力の外貨MMF

外貨投資といえば外貨預金を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、外貨預金よりもおすすめなのが外貨MMFです。

外貨MMFとは、海外の安全性の高い短期の公社債で運用される投資信託。外貨ベースでの元本割れのリスクがほとんどなく、利回りは外貨預金よりも高めです。円と外貨を交換するときの為替手数料も外貨預金より安く、いつでもペナルティなしで換金できるのが特徴。為替の値動きを見ながら好きなタイミングで売買しやすいといえます。為替差益が原則非課税というのも外貨MMFのメリットです（詳しくは「外貨MMFのメリット・デメリット」を参照）。

購入できる通貨の種類は米ドル、ユーロ、豪ドル、カナダドル、英ポンドなど主要通貨がそろっています（金融機関によって取扱商品は異なります）。10ドルや1万円など少額から投資でき、積立投資も可能です。

どの通貨が一番強くなるか？は今後の経済動向によってちがってきます。単一通貨への投資だと為替リスクや信用リスクが大きくなるため、「米ドル＋ユーロ＋豪ドル」など、なるべく性格の異なる複数の通貨に分けて投資するのがリスクをおさえるコツです。

外貨MMFの利回りは一般的な運用商品にくらべると低めになりますが、そのぶん安定性や流動性にすぐれているため、投資初心者には最適といえるでしょう。

「為替差益に加えできるだけ高い利回りも狙いたい」「手軽に幅広く分散投資できるものがいい」という人には次のページの商品がおすすめです。