生存戦略!(FP的に)しましょうか
「輪るピングドラム」というアニメがあるのですが、主人公の子が「生存戦略!」と叫ぶのが決めシーンとなっています(筆者はオタクFPなので、おもしろいアニメのチェックは欠かさない派。ライバルはAKB48の渡辺麻友。なぜならアニメオタクだから)。このアニメを見て、ある日突然、「これってFP的テーマじゃないか?」と思えてきました。私はファイナンシャルプランナー(FP)としてお金の問題に関するいろんな情報発信をしてきましたが、今の時代に合った、まさに「FP的生存戦略」があるのではないかと感じました。そして、それは生存戦略といってもいいくらい厳しい側面もあるのではないかと。
そういう大切なことを伝えていくのが我々FPの使命ではないかと思いました。
というわけで、
「せいぞ~んせんりゃ~く!(FP的に)」
を考えてみたいと思います。
生きるということはお金を考えるということ
まず、皆さんに考えてほしいのは、お金のことをやりくりするのは、日々の生活のレベルの些細なテーマではないということです。お金のやりくりは一生考えなくてはならないテーマです。そして、お金のやりくりを真剣に考えない人は、お金のやりくりで苦労することになります。
これは本当に大きな声で言いたいのですが「生きるということはお金のことを考え続けるということ」なのです。
もし、お金のことを考えなくてすむのなら、そんな楽なことはありません。しかし実際は、20代でも、40代でも、年金生活に入ろうともお金のことをいつも考えていかなくてはなりません。
なぜなら生活はタダではなく、お金がかかるからです。
そして、お金のことをルーズに過ごす人生は、おそらく人生そのものをルーズに過ごすということになります。もちろん、毎日のコンビニでの会計すべてにムダを一切認めない、というような話をしているわけではありません。
しかし、もしあなたが賢く生き抜いていきたいと考えるのでしたら、賢くお金を使わなければなりません。
それは例えればマッチ箱のようなものです。マッチ箱を真剣に扱いすぎるのは馬鹿馬鹿しいけれど、あまりにいい加減に扱うと火事になることもあります(芥川龍之介「侏儒の言葉」より)。お金も同じなのです。
→稼ぐことの大切さ、生活コストとのバランス、長生きに備える生存戦略 次ページへ