心が落ち着く建長寺
先ほどの円覚寺もここ建長寺も臨済宗のお寺である。総門には、「巨福山(こふくさん)」と書かれている。この総門をくぐったところで、拝観料300円を払って先へ進む。入り口にはお寺を紹介したパンフレットがある。T女史はそれを見ながら「けんちん汁は建長寺発祥の料理ですって」と教えてくれた。他にもいろいろなことがこのパンフレットには書かれているが、そこだけピックアップするのがT女史らしい。
境内のいちばん奥には、長い石段の続く場所があった。汗みずくになりながらもこの階段を登った。富士山までが見えるというのだけれど、鎌倉は快晴だったが、富士山付近の天気が悪く、見ることはかなわなかった。時折吹き抜ける風が心地よい。空には鳶(トンビ)が飛んでいる。
建長寺の境内は広く、いろいろな施設があるけれど、中でもこの庭園は見逃せない。なんとも美しい。ずっと座って見ていたくなるようなかんじ。心が落ち着く庭園である。