電気の消費を抑える節電。実は、節水によっても節電に貢献できることはご存知でしょうか? ここではTOTOによる「節電のための『節水』」の提案についてご紹介しましょう。
水を1リットル節水すると約0.98Wh節電に
「節水をすると、なぜ節電できるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。日々の暮らしで使用する水。浄水場や下水処理場での処理の際、また家庭に供給したり、集合住宅でポンプを用いて汲み上げる際などに、多くのエネルギーが使われています。水を利用するには電力が必要、ということは、使う場面を減らし、節水すれば節電につながる、というわけです。
では、節水することで、どのくらい節電できるのでしょうか。
たとえば、水を1リットルの節水すると、水を供給したり下水を処理する時の電力を抑えられるので0.98Whの節電になるといいます。<平成20年度水道統計(社団法人日本水道協会)および下水道統計(社団法人日本下水道協会)に基づく試算値。上下水道にかかる電力のみで試算)>
水を利用すると電気を消費することを意識したい
バス・サニタリーで節水
節電にもつながる節水。そのためには、日々の暮らしの中で、どのような工夫や行動が必要なのでしょうか。たとえば、トイレ。大小洗浄の切り替えをしっかり使い分けることで、1回あたり最大2リットル、1ヵ月で約720リットルの節水(4人家族の場合)となり、約0.7KWhの節電に貢献。これは、毎日1時間テレビをつけている電力に相当するものとか。
また、洗面所での歯磨きの際に、コップで口をすすぐと1回あたり約5.4リットル、1ヵ月で約1,296リットルの節水(4人家族の場合)となり、約1.3 KWhの節電に。テレビにすると、1.5時間つけていることになります。
お風呂では、シャワーをこまめに止めて使うと、1回あたり約10リットル、1ヵ月で1,200リットルの節水に。もちろん、バスタブのお湯張りの量を減らしたり、バスタブの湯水で身体や髪を洗うことも節水につながります。
洗いものでも工夫次第で節水に
キッチンでは、食器をため洗いにすれば、1日で約90リットル、1ヵ月で約2,700リットルの節水となり、約2.7KWhの節電に。こまめに水を止めたり、捨て水を有効利用するのもいいでしょう。洗濯でも、お風呂の残り湯を再利用することで、1回あたり約90リットル、1ヵ月あたり約2,700リットルの節水となり、1ヵ月で約2.7 KWhの節電に貢献。テレビを3時間つけている電力に相当します。
これら節水は、ひとつひとつは小さな行動ですが、社会全体の節電に貢献できるもの。直接家庭の電力消費量や光熱費に影響するものではありませんが、節電への意識と同様に節水にも配慮した生活を送りたいものです。
新築やリフォームの際には節水機能の高い商品を
日々の行動による細かな節水も大切なことですが、新築やリフォームの予定があるのであれば、節水機能のよ高い商品を選ぶことも重要でしょう。最近の水まわりの設備機器は、資源を無駄にしない、節水機能が高まったアイテムが数多くでてきています。たとえば、節水型のトイレであれば、従来型の場合、洗浄に13リットル必要であったものが、4.8リットルで洗浄することができる商品もでています。また、バスルームでは、節水機能のあるシャワーも充実していますし、出し止めが楽な水栓を選ぶことで、水を無駄にすることも減るのではないでしょうか。
キッチンでは、水をこまめに出し止めできるフットスイッチ機能のついた水栓もありますし、シンクをサッと洗い流すことのできるシャワー水栓であれば、無駄な水を使わなくてもキレイなキッチンを保つことができるでしょう。
毎日使う水まわりのアイテムこそ、節電にもつながる節水機能にこだわりたいもの。設備機器に何を優先させるかはそれぞれですが、これからの時代、節電・節水など環境に配慮した機能を選ぶことは基本となっていくはずです。
[詳細情報] TOTO