ビル・グレンジャー氏インタビュー

ビル・グレンジャー氏

ビル・グレンジャー氏

Q お台場という場所にした理由はなぜでしょうか?

七里ガ浜、横浜、そしてお台場は、すべて水をテーマにしています。

海が目の前にあることで、開放的な空間を演出でき、また自宅も海の近くということから、自分の自宅に招くようなイメージで創り上げています。
キッチン、ダイニング、リビング、そして読書部屋という自宅にある各パーツが組み合わさったようなイメージを店内につくりました。

Q 日本では2冊のレシピ本が発売されていますが、レシピを公開し、シドニー中のお店がレシピを真似しているそうですが、これはお店にとってメリットですか? デメリットですか?
日本語で書かれた2冊のレシピ本

日本語で書かれた2冊のレシピ本


レシピをシェアするのは僕の一つのテーマなんです。家庭料理ではあるけれど、人に作ってもらうものは、また違うもの。

レストランで食事をするというのは、この空間も含めて楽しんでもらいたいからです。billsに来てもらい、その雰囲気も味わってほしいですね。

Q パンケーキのレシピも話題になりましたね。コツは何ですか?

あまり混ぜすぎないことですよ。ザックリと混ぜることでリコッタチーズの食感も楽しめる。リコッタチーズの質も大切なので、素材選びもコツの一つです。

Q 現在店舗はオーストラリアと日本の2カ国のみですが、他の国での展開を考えていませんか?

ちょうど今年、ロンドンにも店舗をオープンする予定です。まだ日程は決まっていませんけれど。

ビル・グレンジャーの子どもへの想い

キッズメニューをオーダーした子供に用意された塗り絵(鉛筆は要返却)

キッズメニューをオーダーした子どもに用意された塗り絵(鉛筆は要返却)

Q この店舗は家族連れもターゲットにされているようですね?

そうです。家族で食事をするというのは、家族の絆を築くのにとても大切だと思っています。

僕自身も小さいころから家族と外で食事をするのが大好きでした。たまたま仲の良い家族がレストランを経営していたということもあり、子どもである自分も気軽に行くことができたのがよかったのでしょう。

Q 子ども連れで入れるレストランは貴重なので、とても嬉しいです。その点も考えられていらっしゃいますか?

週末になると、カップルや夫婦だけならば、自分自身のご褒美の意味も込め、どこへでも食事に行くことができます。

でも子どもができると、今まで行っていたお店に行きづらくなってしまう。そうすると、自分自身が急に人としてランクが下がってしまったような気になってしまうんです。

それではいけないと思い、今回のお店は家族連れにも来ていただけるようなお店にしました。

子連れで行くお店は、賑やかで広々としていることが大切。このお店もそうした雰囲気にしました。

Q トイレを見ましたが、ベビーシートがありますね!
店内に設置されたトイレは3つ。そのうちの一つは写真の多目的用トイレ。

店内に設置されたトイレは3つ。そのうちの一つは写真の多目的用トイレ


そう、トイレも重要。娘たちが小さいころ、オムツを取り替えるのは一苦労でした。店内にもおむつを替えることができるシートを用意しました。男女関係なく、このトイレを利用できるので男性も育児に参加しやすいです。

今の時代は男性も、女性も関係なく育児に参加するべきですよ。

Q この塗り絵も可愛いですね。

ありがとうございます。我が家は、いつも色鉛筆を持ってレストランに行きますからね。オーダーした後の待ち時間も大変だから(笑)。
塗り絵があればテーブルに座ったままクリエイティブな時間を過ごせます。

Q キッズメニューについてのこだわりを伺えますか?

子どもは、お子様用料理というよりも、大人と同じものを食べたがります。

だからこそ、自分自身で料理を選ぶことができ、大人の料理より、少しポーションが少ないものだと、子どもは心もお腹も満足するのです。

それがある事によって親もリラックスして自分の食事を楽しめるし、子どもは自分だけの料理が運ばれてくるから大人になった気分で喜びます。

デザートは子どもにとって本当にご褒美だから、その約束があれば、デザートへの期待だけで食事の間は集中して頑張って食べられます。

子どもと外食する親として、家でも食べさせようと思うぐらいバランスのとれた食事に、小さなご褒美がオプションで1つや2つ付いていれば、これ以上に嬉しいことはありません。特に頻繁に外食する人が増えている今、そのバランスが重要です。

その為に今回は世代を問わず人気のメニューをベースに、子どもも喜び、そして親も喜んで子どもに食べさせられる内容でキッズメニューをつくりました。

あとがき

テラス席からの眺め

テラス席からの眺め 

キッズメニューの登場で、家族連れをイメージしますが、決してファミリー向けのみの雰囲気ではなく、スタイリッシュなムードは他店と同様。23:00までの営業なので、夜は夜景が美しい大人の雰囲気になりデートにもよいでしょう。

もちろん子育て世代にとって、嬉しいお店の登場であることは間違いありません。

東京都内で、子連れで行くことができるレストランはごく稀で、こうした現状に目を付けられるビルには「さすが」の一言。

外食好き世代も、今や子育て中で家族で外食できずストレスがたまっている頃ではないでしょうか?(かくいう私もそうですが)

塗り絵のサービスは親にとっては「助かる」と、深く実感します。
子どもにとっても、こうしたサービスで「安心感」を感じ、食事も楽しんでくれるはず。

そして食事を頬張る、子どもの笑顔こそが“世界一の朝食”の証でしょう。

SHOP DATA

店名:「bills」お台場
住所:東京都港区台場1-6-1
(デックス東京ビーチシーサイドモール3F)
営業時間:9:00~23:00
※サマータイム、ウィンタータイムなど営業開始の時間変更あり
敷地面積:529.6平方メートル
座席数:206席
オープン日:2011年7月16日(土)
*デックスのOPENは11:00~なので、朝は海のテラス側から入店できます。

関連記事

『bills』表参道、オープン(東京ガイド 藤丸 由華さん)

セレブを魅了したbillsの朝食が日本上陸(カフェガイド 川口 葉子さん)

「bills」横浜赤レンガ倉庫 オープン速報!(女性のためのグルメ情報 河野優美さん)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。