住宅にまわすお金の捻出法
家計全体も見直してみよう
家計の支出を見直そう
家計の支出としては、食費や水道・光熱費といった生活費、通信費、保険料、住居費などがあげられます。その他、車を持っていれば相応の支出があるでしょうし、子どもがいれば教育費もかかります。家族旅行などのイベント費用もかかるでしょう。手っ取り早く「支出を減らす」方法としては、食費や水道・光熱費の節約を思いつきます。しかしこれに欠かせないのは日々の地道な努力。頑張りすぎるとストレスがたまりそうですし、反動もこわいですね。これらの費目については、過度の節約を考えず、しっかり管理することを心がけましょう。
そこで着目したいのは、通信費や保険料、車の費用といった固定費にメスを入れること。マイホームと車を天秤にかけて、車を手放す人も見られますが、場合によってはそのくらいの思い切りも必要かもしれません。いずれにしても見直しにはエネルギーを要しますが、その効果は抜群です。
マイホーム取得時は保険の見直しのチャンス
マイホームを取得するときは、保険を見直すいいチャンスといわれます。団体信用生命保険に加入することで、万一の場合にローン返済がなくなるからです。以後、住居費として必要になるのは、固定資産税・都市計画税、マンションであれば管理費・修繕積立金。必要に応じてリフォーム費用といったところでしょうか。そのため、死亡保障額を見直す余地があるというわけです。見直しにあたっては、子どもの成長に伴って死亡保障額が減るタイプの利用を検討したり、可能であれば健康体割引を受けたりするのもいいでしょう。
欲をいえば収入を増やしたい
収入を増やすのは簡単ではありませんが、頭金を少しでも増やすために、「今あるお金をいかに増やすか」も考えたいものです。普通預金に預けっぱなしになっているお金があれば、いざというときに必要なお金を残したうえで、他は定期預金にするなどの検討もしてみましょう。調べてみると、定期預金の金利も金融機関によって差があることがわかります。その際は、満期を使う時期に合わせましょう。中には大きく増やしたいと考えて、リスクのある商品の購入を検討するケースも見られます。しかし元本毀損の可能性を忘れないでください。近い将来に使うことが決まっているお金、減っては困るお金は、元本が減る可能性がある商品へまわさないほうがいいでしょう。
家計を担う働き手を増やすもの有効です。考え方や事情にもよりますが、妻が働きに出る、働く時間を増やすといったことを検討するものひとつの方法です。
次に金利差による住宅ローン総返済額の軽減効果について見てみましょう。