デザイン性とメンテナンスのはざまで
仮に間取りはとても開放的なプランで決まったとしましょう。それでは外観はどんなイメージが合うのでしょうか?シャープな金属系のサイディングがよいのか、それとも木質系か、一部タイル貼りにするのか・・・さまざまな種類があって迷ってしまいます。また外観のイメージはもちろん大切ですが、外壁材というのは住まいの寿命にもかかわる重要な建材でもあります。デザイン性とメンテナンスのはざまで悩んでしまいます。
ではどんなところをチェックすればよいのかを考えてみましょう。
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外壁材は次の3つの調和を考えて選ぶことが重要です。1.周辺環境との調和
設計:佐川旭建築研究所
なんといっても周辺環境に迷惑になるような色は選ばないことです。最近はシンプルでもモダンな外観が人気で、ホワイト系やベージュ系が人気です。一部分にブラウン系なども取り入れ、全体的には明るい感じにすることが多いようです。樹木計画があれば、緑が映える色にするとよいでしょう。
2.外観デザインとの調和
屋根の形や窓の大きさ、連続窓のバランス、アクセントとしての窓などを決め、その上で屋根材の素材と色・貼り方、外壁材の素材と色・貼り方を決めると外観のイメージが出来上がっていきます。
3.色彩の調和
設計:佐川旭建築研究所
外観はひとつの色で決定するのであればイメージしやすいのですが、二色を使いたいときには注意が必要です。同系色や類似色でまとめるのが無難ですが、素材が違うと同系色であってもイメージが変わります。例えば木質系のブラウンと、金属系のサイディングのブラウンの組み合わせなどです。もちろん使い方によっては木質系で生命感のある材料と非生命感のある金属サイディングの組み合わせもやわらかさとシャープさが生まれます。建物の形と相談しながら決めていくとよいでしょう。