優れもの! 神楽坂みやげ
さて、神楽坂らしいお土産物が見つかるショップを2店、ご紹介しましょう。一つ目は『まかないこすめ』。金沢生まれ、神楽坂育ちの自然派・無添加コスメのお店です。明治時代、金沢の金箔屋で働く女性たちは、金箔業特有の厳しい作業環境の中で、自分たちの肌をいかに守るか、知恵を絞ってお手入れをしていました。手作りコスメの材料は、金箔屋の作業場や台所にある“まかない”のもの。それから約100年、当時のレシピを元に生み出されたのが、まかないこすめの商品です。
金沢と同じ花街の風情を残す神楽坂で旗揚げされたブランドは、今や関西、東北などでも展開していますが、神楽坂の本店では江戸時代の貴重な箪笥をディスプレーに使ったり、イートインスペース・おやつ部を併設するなど、ここにしかない楽しみを備えた店舗になっています。
地図:Yahoo!地図情報
もうひとつの“神楽坂らしいお土産が手に入るショップ”は『ふろしきや やまとなでしこ』。伝統的な文様のクラシックな1枚から、スカイツリー柄のものまで、いろいろな風呂敷が揃っている風呂敷の専門店です。日本製にこだわった風呂敷は、525円のお弁当箱が包める大きさのものから、額縁に入れて芸術品として鑑賞するような5万円台のものまでお値段もさまざま。
またティッシュボックスやワインボトル、バッグなどを、風呂敷でスタイリッシュに包みディスプレーしているので、風呂敷を上手く使う技を習得したくなる店でもあります。包みたいものを持っていって、それに合う大きさの風呂敷を購入すれば、お店のスタッフが美しく包んでくれるというサービスもアリ。“風呂敷”という日本の伝統文化を、今風に楽しむ術を教えてくれるお店です。
地図:Yahoo!地図情報
観光化されておらず、素の“和”の粋を味わえる神楽坂。そこにフランスというエッセンスが加わって、他のどこにもない雰囲気を醸し出す街となっています。ふと曲がった横丁や、気まぐれに歩く坂道の途中で、思いも掛けぬ魅力的な風景にも出会えるので、あえて地図を持たず“そぞろ歩き”してみてはいかがでしょうか。