「しんきゅうさん」でエアコンの節電効果を比較する
エアコンを買い替えることで節電につなげることを考えれば、現在使用しているエアコンと、新しいエアコンがどの程度節電できるのかが鍵になるところだと思います。環境省が主体となったチーム・マイナス6%で、国内の家電メーカーや家電販売店等と連携し、開発した「しんきゅうさん」(省エネ製品買換ナビゲーション)というサイトがあります。
現在使用中のエアコンのメーカー名+型番と、購入を検討しているエアコンのメーカー名+型番を入力すると年間の節電効果(節約できる電気代)や、CO2削減効果を比べることができるものです(一部、登録されていない型番もあります)。比較できる家電は、照明器具、エアコン、冷蔵庫、テレビ、温水洗浄便座になります。
年間消費電力の基準は?
統一省エネラベルにも表示されている、年間のエアコンの消費電力の目安。この算出条件は、そのエアコンを
- 冷房期間 6月2日~9月21日(3.6ヶ月)
- 暖房期間 10月28日~4月14日(5.5ヶ月)
- 朝6時から夜24時までの1日18時間
エアコンを使用した場合、22円/kWhで計算(※1)されていて、東京を基準としているため、地域によっての違いは地域係数をかけるようになります。
たとえば、今、使用中のエアコンと購入を検討しているエアコンで、年間の電気料金が1万円違うとして、エアコンの本体価格が5万円だったとします。単純に考えると5年使えば元をとれると思いがちですが、あくまでもこの比較されている電気料金の基準は、上記の期間と時間使った場合の年間の電気代です。これほどの期間と時間、エアコンを使用しない場合は、「買い替えで元をとる」という基準は大きく変わってきます。
技術が進歩しエアコンの消費電力が年々少なくなっているのは確かですので、家庭のエアコンの節電をするという意味では買い替えは有効ですが、エアコンの買い替えで元をとるという場合は、自分が実際に使用する頻度も考慮しなければなりませんし、CO2削減という意味ではエアコンを廃棄するときにでるCO2のことも考えなければなりません。
※1 経済産業省 2010年冬の算定基準