急成長するアジアで良質のシールやラベルが必要に?
急成長するアジアではより高品質な製品が求められている
急成長するアジア地域ですが、暮らしが豊かになれば必要なものはどんどん増えます。最初は「量」が重要なファクターだったのが「質」も要求されてきます。そして質にしても性能に加え、見た目なども重要な差別化させる要因になってきます。そのような状況下で、日本企業が値段の安い現地企業に対抗するには「付加価値」を付けなければなりません。そして品質や性能だけではなくブランドイメージも大事になります。その日本の商品のブランドイメージ作りに大きく貢献する「シールやラベル」に今回は焦点を当てます。
たかがラベルと思うなかれ。化粧品には意匠性、デザイン性、シャンプーは耐水性、車・家電などは耐久性・耐熱性が求められます。また永久に接着させるだけではありません。ウェットティッシュの取り出し口では何回でも貼ったりはがしたりする機能が求められるなど、シール・ラベルといっても紙やフィルムの材質から粘着剤の調合まで、さまざまな技術が求められるのです。
こうした粘着技術はシール・ラベルだけではなく屋外の看板用フィルム、半導体製造用テープ、液晶用フィルム加工など、さまざまなシーンに応用され用途が広がっています。今回はそんな粘着技術のパイオニア「リンテック(東証1部7966)」に注目します。
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