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目的は表現の自由?ハッカー集団アノニマスとは(2ページ目)

国際的なハッカー集団「アノニマス」が、ソニーをはじめとする世界のさまざまな企業・政府に対してサイバー攻撃を仕掛けています。彼らは一体何者なのでしょうか? 一体、その目的は?

執筆者:All About 編集部


アノニマスのこれまでの活動

アノニマスはこれまで多くの大企業・政府に対してサイバー攻撃を仕掛けてきました。以下、これまでの主要な活動です。

■チュニジア政府への攻撃
アノニマスは2010年から11年にかけて、チュニジア政府のウィキリークスへの検閲に抗議して、チュニジア政府のサイトにサイバー攻撃を仕掛けました。これが、ジャスミン革命の活動を後押ししたといわれています。

■マスターカードなどへの攻撃
ウィキリークスが世界的な注目を集めた2010年、各国政府は活動をやめさせるために、世界の主要な企業に対して金銭的援助を止めるよう呼びかけました。

それに応じて金銭的援助を止めた企業、アマゾン、マスターカード、ペイパルなどに対して、アノニマスは報復のため同年12月にサイバー攻撃を仕掛けました。この攻撃のため、マスターカードなどのサイトは一時ダウン。

■ソニーへの攻撃
アノニマスはソニーへも攻撃を仕掛けていますが、この発端はある若いハッカーだといわれています。このハッカーはソニーのPS3のロックを解除し、自作ゲームを動作させることができるよう改造しました。

それに対してソニーはこのハッカーを提訴。この提訴に抗議し、アノニマスはソニーのサイトにサイバー攻撃を仕掛けました。

ただし、4月末に起こったソニーの大規模顧客情報流出事件については、アノニマスは関与を否定しています。アノニマスが行ったのは、あくまでサイトをダウンさせる類の攻撃であり、情報流出は別の者の犯行だと宣言しています。

目的は……表現の自由?

アノニマスはサイバー攻撃を続ける目的を「ネット上における表現の自由を守るため」と述べています。確かに、ウィキリークスに反対する企業に攻撃をしかけたりする行動を見ると、その通りかもしれません。

しかし、ハッキングが犯罪であることには変わりはなく、正当化されるものではありません。今後も果てない当局とのいたちごっこが続きそうです。

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