鉄道/SL

蒸気機関車C61形20号機、38年ぶりの復活運転(4ページ目)

蒸気機関車C61形20号機が38年ぶりの奇跡の復活を果たした。JR東日本の動態保存SLとしては、D51形498号機、C57形180号機に次ぐ、3両目の復活である。今後は、上越線高崎~水上の観光列車を中心に、JR東日本各線でのイベント運転が期待される。東北ゆかりの機関車だけに東北本線や奥羽本線での復活運転も楽しみとなろう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

SLC61復活号と今後のイベント計画

高崎へ向かうC61

水上を出発し、高崎へ向かうC61

6月4日から週末の8日間、C61形牽引の「SLC61復活号」が、上越線・高崎~水上間で1日1往復運転される。客車は、旧型客車6両編成である。窓を開けると、さわやかな風とともに、煙も入ってくる。山峡にこだまする汽笛を聞きながらの汽車旅。利根川の渓流に沿い、鉄橋を渡り、トンネルを抜けながら汽車は温泉地水上を目指す。

ダイヤ自体は、D51牽引の「SLみなかみ」と同じで、上下列車とも渋川で長時間停車する。のんびりした旅が楽しめると同時に、SL列車を追い抜く電車を利用することで、1列車につき2回の撮影や、撮影と乗車の両方を楽しむなど、多用な目的にあわせたプランも可能だ。
C61グッズ

イベントを盛り上げる様々なC61グッズ

D51とC57

D51、C57との競演も楽しみだ

7月以降は、群馬デスティネーションキャンペーンということもあり、D51、ばんえつ物語のC57、秩父鉄道のC58まで駆けつけ、複数のSLを利用した多様なイベントが企画されている。

すなわち、2つのSL列車の同時発車、2両のSLを連結して列車を牽引する重連運転、1日2往復のSL列車を運転して、途中でSL列車同士がすれ違うイベントなど、興味深い運行方法が目白押しである。ますます目が離せないJR東日本のSLたちの活躍である。

C61の様々な情報は、JR東日本高崎支社のホームページを参照のこと。また、C61牽引SL列車の指定券は、全国のJRみどりの窓口でも発売される。
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