鉄道/SL

蒸気機関車C61形20号機、38年ぶりの復活運転(3ページ目)

蒸気機関車C61形20号機が38年ぶりの奇跡の復活を果たした。JR東日本の動態保存SLとしては、D51形498号機、C57形180号機に次ぐ、3両目の復活である。今後は、上越線高崎~水上の観光列車を中心に、JR東日本各線でのイベント運転が期待される。東北ゆかりの機関車だけに東北本線や奥羽本線での復活運転も楽しみとなろう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

旧型客車もリフレッシュ

旧型客車

SLには旧型客車がよく似合う

C61形の復活に合わせて、高崎車両センター配置の旧型客車も整備された。蒸気機関車が牽引する客車は、往年の茶塗りの旧型客車が雰囲気的には蒸気機関車に一番マッチすることは言うまでもない。「汽車旅」のムードは旧型客車に乗ることによってこそ味わえる。

サボ

行先表示板(サボ)などもいい雰囲気だ

しかし、現実には、見た目には電車だか客車だか分からないような雰囲気の12系客車が多用されてきた。それは、旧型客車は、ドアが手動で開放されて走行することも多く、乗客がドアから身を乗り出すなどして転落の危険性も伴い、安全上問題があったからである。さらにはトイレも垂れ流しなので衛生上問題があり、使用不可にせざるを得なかった。今回のC61形復活に合わせて、こうした欠陥を改造によって是正し、雰囲気ある「汽車旅」が味わえるよう旧型客車をリフレッシュしたのである。

 

ドア

半自動となったドア

ドアは半自動とし、遠隔操作によって施錠できるようになった。トイレもタンクを取り付け、和式を洋式に改めた。こうして21世紀の汽車旅が可能になったのである。但し、冷房取り付けは、外見上や内装の大幅な変更を伴うためからか見送られた。そのかわり、冬季は蒸気暖房が可能になるよう復元され、暖かい汽車旅が楽しめそうだ。もっとも、冷暖房完備の12系客車の使用がなくなるわけではなく、列車や線区によって、使い分けることになりそうだ。
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