家計簿・家計管理/家計支出を削減するための節約テクニック

二重窓にしただけで25%強の節電ができた!

夏の深刻な電力不足が懸念される昨今、企業だけでなく、家庭でできる節電が求められています。いろいろな節電方法や節電グッズがありますが、その1つに二重窓の設置が挙げられます。節電効果はどれくらいか、筆者の体験で検証してみました。

執筆者:小川 千尋

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二重窓の節電効果はあなどれない!

昨年11月、筆者はわが家にある5つの窓全部を二重窓にしました。それから半年がすぎたので、1つの区切りとして、半年分の電力使用量と料金を集計してみました。すると、前年同時期と比べて、25%強という驚異(あくまで主観です)の節電効果があったので報告させていただきます。論より証拠。まずは、下表を見てください。
※(  )内の数字は前年同月比の削減率。小数点2位を四捨五入。

※( )内の数字は前年同月比の削減率。小数点2位を四捨五入。

今年の冬は寒く、「超」のつく寒がりの筆者は、毎日、気が引けるくらいエアコンをつけている時間が長く、しかも、設定温度は23℃と高めにしていました(ごめんなさい。その代わり、夏はエアコンなしか28℃で耐え凌ぎます)。なので、二重窓をつけても、使用量・料金ともに、前年と同じくらいだったら万々歳と思っていました。

ところが、集計してみると、設置以来、バラつきはあるものの毎月、前年同月比を下回りました。使用量は前年と同じくらいどころか、最大40.5%、平均27.6%もカットできていたのです。料金では最大35.8%、平均26.2%のカット金額にすると13,045円(月2,174円)の節約になりました。皆さん、この結果をどう思いますか? 「二重窓の節電効果あなどるなかれ」ですね。

今夏の節電目標は軽くクリアできる!?

福島第一原発の事故で夏の電力不足が懸念され、政府は、東京電力と東北電力の管内の大口需要家に対して、7月1日から、昨夏ピーク時に比べて原則15%の節電を求める「電力制限令」を出しました。個人家庭の節電目標も15%で、こちらは罰則なしの努力目標です。

大規模停電があっては困るし、東日本大震災後にできることの1つとしての節電に意欲的な人は多いと思います。筆者も、節電には協力を惜しみませんが、二重窓を設置したおかげで特に何もしなくても目標値の15%削減は軽くクリアできそうです(もちろん、さらなる節電を心掛けますが)。

なお、この節電結果は、あくまで筆者宅の場合で、どこの家庭でも必ず同じ効果が得られるわけではないことを書き添えておきます。どれくらいの節電効果があるか興味のある人は、YKK AP「我が家の省エネシミュレーション」で目安を調べてみるといいでしょう。

住宅版エコポイントの対象期間が短くなる

さて、筆者は二重窓設置工事で住宅版エコポイントをもらいました。というより、住宅版エコポイントがもらえるから、二重窓設置工事に踏み切ったというほうが正しいかもしれません。筆者のケースでは、5か所に二重窓を設置し、工事代金は349,000円でした。もらえたポイントは56,000ポイント(56,000円)だったので、差し引き293,000円の負担になります。二重窓にすることで電気料金を年間25,000円節約できたとすると、約12年でモトが取れる計算になります。

住宅版エコポイントとは、基準を満たしたエコ住宅の新築・購入、所定のエコリフォームを行った人に一定のポイントをくれる制度で、二重窓設置工事も対象です。家が少々古くて気密性に欠けるお宅は、検討してみてはいかがでしょう。

ただし、住宅版エコポイントは予算がなくなってきたそうで、当初の今年12月末から5カ月繰り上がり、7月末までに着工・着手した工事が対象となります。また、申請額が予算額に達した時点で打ち切られるそうなので、エコ住宅取得やエコリフォームの計画を立てている人は急いだほうがいいでしょう。

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