優しさと美しさを備えたファニチャー
「これまでのエッジを取り払い、全ての家具をリニューアル」と聞き、東京ミッドタウンのTIME & STYLEへ。今回のリニューアルは個々の家具のディテールの再考とでも言いましょうか、確かにカドは無くなっているのですが、シャープな印象は保たれています。今までのTIME & STYLEらしさを求める人にも安心ですね。全商品のリニューアルということでしたが、従来の美しさは当然キープ。TIME & STYLEのインテリアのお手本ショップとしての地位も揺るぎなく、すみずみまで美しいのです
「エッジを取り払おう」と決めたときには、「シャープさを保ちながらリデザインする」という方針があったそう。日本人の美意識に合った、きめ細やかな配慮は今まで通り。カーブは家具の種類によって曲率が異なり、シャープな印象を際立たせたいデスクなどは小さな丸みに、頻繁に人の手が触れるテーブルは大きめになっています。
いつまでも美しく、安全に使える家具へ
左:色見本にもカーブをつけました。中央: NANCYというダイニングテーブルのリニューアルバージョンは、いままでのTIME & STYLEにはなかった、柔らかなエッジが特徴。左:それでいてシャープな印象は損なわれず、たおやかな印象のみがプラスされているという点に、TIME & STYLEのデザイン力の高さがうかがえます
エッジを取り払った理由のひとつは、美しく使い続けるため。テーブルや椅子は、日々使っていれば、何かをぶつけたりすることもあります。エッジがはっきりしていると、ぶつけたときの傷も目立ちがち。角に丸みをつけることで、長く使った場合のダメージを目立たなくさせることができるのです。また、丸みを持たせることで、子供や高齢の家族のいるお宅でも、より安心感が増しますよね。
シャープな雰囲気を残しつつも、このコンセプトを生かすために、印象が大幅に変わる家具もありました。