ハッチバックと変わらぬ“遊び勝手”
ハッチバックをベースに全長を240mmホイールベースを80mm延ばし、後席とラゲッジを広くした。最高出力122psの1.6リッターのクーパー(MT 279.9万円、AT 292.9万円)、最高出力184psの1.6リッターターボのクーパーS(MT 328万円、AT 341万円)をラインナップ
ご覧の通り、ミニのドアから後をストレッチして小さなドアを右側(運転席後)に設け(左なら尚良かったのに! )、ちょっとしたワゴンっぽく使えるようにした。クラシックミニにも、後を延ばした仕様(領地内の狩りに使ったからシューティングブレークという)があったから、“故事”に倣ったモデルでもある。単なる思いつきの便利仕様、なんかじゃない。
なにより、延ばしてあるといっても僅かなので、ほとんどフツウのミニの雰囲気を十分に残したスタイリングとパフォーマンスであることが嬉しい。ミニをミニとして楽しみつつ、子供が小さな3人家族くらいなら何とかギリギリ使える実用性をもつ。家族でなくても、趣味や買い物のパートナーにちょうどいいミニがクラブマンなのかも知れない。
グレード展開も、ミニと全く同じだ。豊富なオプションで遊べるのも、望めばチューニングキットのJCWを選べることまでも、何から何まで同じ。クラブマンでも、まったくもってミニと変わらぬ“遊び勝手”である。
唯一、ちょっと違うなあと感じるところは、実はメリットでもあるのだけれど、乗り心地だ。現行のミニは、旧型に比べると随分洗練されたライドフィールになっていたが、クラブマンはホイールベースが長くなったせいか、一段とマイルド。乗り心地という意味でも、日常性はミニより上だと言っていい。
クルマのキャラからして、お似合いの乗り手は、老若問わずオトコとオンナ+ペット。背伸びなんかしない!って感じがして、格好いいと思う。