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プリウスαは“実質”160万円のステーションワゴン(2ページ目)

プリウスワゴンと呼ばれていた「プリウスα」をプリウスと比較すると、価格設定は高くなるが、室内空間は格段に広くなる。気になるのは燃費だが、走行距離によっては“実質”の価格は160万円のステーションワゴンに相当することも。中古車としても人気のプリウスαのメリットとデメリットとは?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

3列目シートに質を求めるならウィッシュか?

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3列目シートを設けるため、ニッケル水素電池に比べ小型化が可能なリチウムイオンを搭載。燃費に関しては、5人乗りモデル×ニッケル水素と同等の性能だ

2列シート仕様ではニッケル水素電池だが、3列シート仕様になるとリチウムイオン電池になる。しかし、燃費に関しちゃ残念ながら性能差無し。トヨタに聞くと「ニッケル水素より小型になったため3列目シートを設置出来るようになりました」。2列シートとの価格差は20万円。3列目のシートを10万円とすれば、電池代10万円ということです。

また3列目シートの居住性に関しては、同じトヨタの「ウィッシュ」の方が明らかに広い。身長183cmの私だとプリウスαの3列目シートは厳しい感じ。ウィッシュであれば前のシートに足が食い込むこともない。2時間の程度のドライブだって苦にならず。ラゲッジスペースもウィッシュ優勢。

実質、プリウスαは160万円のステーションワゴン?

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5人乗りモデルは535Lのラゲッジスペースを誇る。後席を倒せば、さらに広大なスペースが広がる。燃費を考慮すると、10万km乗れば実質160万円のステーションワゴンと同様に考えられる

加えてウィッシュならプリウスαと同等の装備内容で209万円(グレードは「1.8S」。ただクルーズコントロールが付かない)。車両価格の差を燃費差で稼ぎ出せるか? ウィッシュの燃費を10km/L。プリウスαを20km/Lとすれば、走行1万km毎のガソリン代は15万円vs7万5000円。

10万km走れば75万円分を稼ぎ出せる計算。走行距離が長ければプリウスα。短い人ならウィッシュというチョイスがいいと考えます。2列シート仕様のプリウスαも、10万km走ると75万円浮く。最も安い235万円の『L』であれば、160万円のステーションワゴンと同等ということになる。

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