名前や住所を言えるようにしておく
災害時、万が一子どもとはぐれたり、別な避難所に移動する場合もあります。子どもの年齢にもよりますが、可能なら名前や住所を言えるように、教えておくといいでしょう。住所は無理なら、「○○町」だけでもいいのです。親を見つける手がかりになります。
自分で名前や住所を言えない子の場合は、お子さんの「名札」を作っておきましょう。幼稚園や保育園の名札に書き込んだり、メモを入れておきましょう。以下の項目などを記入しておくと、いざというときに役立ちます。
- 子どもと親の名前
- 住所
- 電話番号
- 子どもの血液型
子どもへの伝え方
日々の親の防災意識が、子どもにも伝わります。怖がらせる必要はなく、「地震があったら、こうしようね」と、日頃から冷静に伝えておくことが大切です。また、ニュースなどで、ひっきりなしに、地震の映像が流れますが、小さな子どもは、映像を見るたびに大きな地震が起きたと、錯覚してしまうことがあり、心に負担が残ります。地震は怖いことという認識はある程度必要ではありますが、必要以上に怖がらせないこと、「ママやパパがいるから大丈夫」と安心させてあげ、心を落ち着かせてあげることも大切です。
子どもによっては、ママやパパと離れて園や学校で過ごす時間を、とても不安に思ってしまい、園や学校に行きたがらなくなる場合もあります。子どもと離れている時間のパパやママの居場所を「ママは今日、お家にいるよ」などときちんと伝え、「何かあったら迎えに行くから、大丈夫」と安心させてあげましょう。
最低限の備えをしたら、あとは、日常生活を普通に過ごさせることが大切。親子や友達とゆったりとした時間を過ごし、楽しく遊ぶことも必要です。子どもは遊びを通して、不安な心を解消したり、心のバランスを取っていきます。