湯沸かしポットや浴槽での事故、誤飲に注意
海外ホテルは土足のまま客室を利用するのが一般的で、はいはいをする赤ちゃんには特に注意が必要です。誤飲を防ぐため、床にコインなどを落とさないようにして、大きなビニールシート(ビーチシート等)や毛布などを敷いてしまうのも一手でしょう。また、客室に備え付けの湯沸かしポットやコーヒーメーカーなどのコードをひっかけて火傷することなどないよう、目を配りましょう。日本の旅行会社を通した予約手配では、バスタブ付き客室を用意してくれるのが通例です。湯船につかったら栓を抜き、溺水事故などを防ぎます。バスルームの扉を締めるよう、注意を払っておくことです。
さらに注意したいのは、バルコニー(ベランダのこと。ハワイではラナイと呼ぶ)です。ビーチリゾートにはバルコニー付きの部屋が多く用意されています。柵は比較的高いのですが、梳(す)き目が粗く、子どもの頭が柵の間に入るような様式のものもあります。普段、窓の鍵は締めておき、開窓時、幼児には注意を払います。
ティーンエイジャーに教えたい、海外ホテルの廊下は公道
一般に、オートロックが基本の海外の客室。客室を出るときには、カードキーなどを持ってから廊下に出るようにしますが、海外ホテルでは、客室を一歩出たホテルの廊下は、まさに公道と一緒。いくらセキュリティーが万全なホテルであろうと、不特定多数の人が集うソーシャル性の高い場なだけに、客室階の廊下を不審な人がうろついていないとも限りません。海外旅行に慣れないティーンエイジャーには、そうした注意喚起を促すと同時に、客室外をスリッパやパジャマで歩かないようマナーを教えてあげることも必要です。これらを念頭に、ホテル選びのさいには治安のよいロケーション、セキュリティーがしっかりしているホテルを選びたいもの。予約のときに旅行会社の窓口で、尋ねてみるのもよいでしょう。