仏教精神に基づく京都を代表する進学女子校、京都女子高校
京都・東山の閑静な場所にある1899年に設立した私塾「顕道女学院」が前身の京都女子高校。最寄の駅からは、三十三間堂や智積院、妙法院等があり、素晴らしい環境の中にある。
女性の地位向上のために仏教精神に基づく女子教育、とりわけ親鸞聖人の教えを基本にした人間教育を実践。人格の形成を目標とし、心身ともに健康な人間であるとともに、豊かな心と高い教養を備える人間の育成を目指している。
難関大学進学校としても知られる同校では、週6日制で実授業時間数を確保し、補習授業も充実させている。成績不振者に対しては、適宜補習を実施し、長期休暇中にも組まれている。放課後進学補習として、2年生は希望者に対して週2日、3年生は希望者に対して週4日、各90分授業で実施。長期休暇中には、国語・数学・英語を中心とした4日間の発展補習や2泊3日の学習合宿を実施している。
生徒の約85%が加入しているクラブ活動も活発。全国大会の常連の少林寺拳法部、ダンス部や海外公演をしたオーケストラ部等が実績を出している。
仏教精神に基づく京都を代表する進学女子校、京都女子高校
志望により選択する2つの科、専門学科のウィステリア科と普通科2類型
高校では2009年度から開設された「ウィステリア科」は、併設の京都女子大学への進学を目指す専門学科。同校の校章にある「さがり藤」から名づけたという「ウィステリア(藤の花)」。可憐で凜とした美しさを兼ね備えて、国際社会で活躍できる「京女人」を育成する思いから設立されたという。プロジェクト学習である専門科目のウィステリアリサーチでは、1年生では「京の伝統文化研究」、2年生では「建学の精神の具現化」、3年生では「国際理解研究」をテーマとして関連教科・科目と連携しながら取り組んでいる。国際教育面では、英語教育に加え、第2外国語を必修として、ドイツ語・フランス語・中国語・コリア語から選択させている。また、高大連携講座を設定し、京都女子大学の単位の先取りも可能になっている。普通科2類型は、国公立大への進学をはじめ、難関大学を目標にしており、高1は、内部進学生とは別クラスで習熟度クラスを編成し、英・数・国では先取り授業を実施している。高2から6ケ年生との混合クラスになり、2類文系と理系、あるいは1類型のコースを選択できる。大学の指定校推薦入試では、1類型が優先される。大学受験対策の問題演習を中心に行う「演習講座」では、センター対策や私立大対策、大学二次試験対策等多岐にわたっている。また科学入門やネイティブ英語などの専門的なテーマを深堀りして、知的好奇心を広げる「特別講座」も実施している。
京都女子高校の大学進学実績(3/24現在判明分)
2011年度の主な実績としては、国公立大では東大1名、京大6名、大阪大7名、神戸大5名など。私立では、早稲田8名、慶應1名、同志社51名、立命館114名、関西学院26名、関西53名、京都女子大170名(内部推薦151名含む)などとなっている。京都女子高校の入試傾向
募集人員は、ウィステリア科約40名、普通科2類型約110名。入試は、国・数・英が各60分150点満点、社・理が各50分100点満点の合計650点満点。面接は、推薦入試のみ実施。合格最低ラインは、ウィステリア科専願45%以上、普通科2類型併願60%・専願45%以上。京都女子高校の学費(2010年度分)
入学金 150000円授業料 552000円(年額)
施設費 100000円(年額)
諸会費計 16700円(年額)
制服代 43000円(年額)
その他制定品 30000円(年額)
修学旅行積立金 40000円(年額)※ウィステリア科は、150000円
※ウィステリア科履修費 100000円(年額)
初年度年間納入費用 普通科 931700円、ウィステリア科1141700円
※その他諸経費等は別途費用が必要。