「ダメダメ」で育てられた子はコミュニケーションでけへん
家庭で「あれもダメ」「これもダメ」で育てられた子はかわいそうやねんで。
友だちとコミュニケーションとれへんのや。
友だち同士で流行のテレビ番組やゲームの話をしてても、
家庭で見せてもらえない子や、やらせてもらえない子は、わからへんから、
なんとか会話を変えようとするんやな。
それが見てて、切なくて。
絶対やらせたほうが、コミュニケーション円滑に行くし。
それだけのためにやってもいいと思う。
遊び方を知らないから、うちに来て、めちゃくちゃしよる子もいる。
息子が何ヶ月もかけて集めたポケモンを全部捨ててみたり、
ゲームのデータを消してしまったり。
「データを消す」ということがどれだけ重大な行為かをわからんのやな。
まったく悪気がないんよ。
だからまたタチが悪い。
親が教えたってないから。
ものを与えられていない人間が、子ども社会で主導権を握ろう思うたら、
スポーツができるとか、腕力で押さえつけるとか、そういう方法しかない。
でも、実際はそのどっちも持ってない子もいる。
それは不幸やもんね。
（Text: Toshimasa Ota）
