モルディブ/モルディブ基本情報

モルディブの治安

ひとつの島が丸ごと、ひとつのリゾートであるモルディブ。その独特な滞在のスタイルのおかげで、治安はかなり安心です。貴重品から目を離さないなど、基本的な心構えさえ守れば、大丈夫。ただし、不特定多数の人々が集まる首都マーレとフルレ国際空港では通常の海外旅行程度の防犯意識が必要でしょう。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

1島1リゾート、モルディブの治安は?

モルディブの治安

ひとつの島がひとつのリゾートという、限定された空間ならではの安心感。そしてリゾートごとのセキュリティに対する意識の高さから、モルディブの治安はリゾート内では良好!

ひとつの島が丸ごとリゾートになっている、1島1リゾートスタイルのモルディブ。リゾートの島は外部の人間が入ってこられない環境なので、基本的な防犯意識を持っていれば問題ありません。 

リゾート内においては治安良好!

モルディブの治安

プールサイドやビーチに貴重品を丸出しにしたまま泳ぎに行くのは避けましょう

モルディブには1190の島々が点在し、島によってリゾートや空港、ゴミ集積場など島ごとに役割があります。そのうち100島近くが、リゾートの島。つまり、ひとつの島がリゾートとして完結しているのです。四方を海で囲まれ、船着き場などにセキュリティが設けられているので、ゲストや関係者以外の無断な侵入はほぼ考えられないでしょう。島の中で治安が守られているのです。

ただし、リゾート島内でもプールやビーチで水泳中の置き引きや空き巣に十分のご注意を。あまりにも不用心に貴重品を放っておいたりすれば、軽い気持ちの犯罪を誘発することになるかもしれません。パブリックな場所へは貴重品を持ち歩かない方が無難でしょうし、客室内のセイフティボックスを利用しましょう。リゾート内では、バーでドリンクを注文するにも、ショップでお買い物にも、サインひとつで済ませることができます。なので、チップ以外は、基本的に最終日の精算まで、お財布を出す必要がないのです。貴重品を持たなければ、心配もなし! 心穏やかにヴァカンスが楽しめるはずです。 

不特定多数の人が集まるマーレ&空港では要注意!

モルディブの治安

失業率の上昇に比例して、ひったくりなどの軽犯罪が増える傾向にある首都マーレ

誰が島にいるのか把握されたリゾート島と違い、首都マーレは一般の人々が暮らしています。外務省の海外安全ホームページによると、「失業者が増加し、金品を狙った犯罪が増えています。最近では、特にオートバイによるひったくり、自転車泥棒、空き巣等の被害が増加傾向にあります。なお、麻薬密売の利権が原因とみられる武装ギャングによる抗争事件が散発的に発生しています」とのこと。

おそらくマーレは首都といえども、小さな島の中に限られた社会ですので、近所づきあいから顔もバレやすいし、つながりも太いはず。となると、ひったくりや自転車泥棒などの軽犯罪は通りすがりの旅行者へ目が向けられるのは想像に難しくないところです。街を歩く時は道路側にバッグを持たないなど、気をつけましょう。 

モルディブの治安

いろんな人が集まるフルレ国際空港では、一般的な海外旅行と同じくらいの緊張感をもって行動を

不特定多数の人々が集まっている場所といえば、マーレに加えてフルレ国際空港もあげられます。国際空港は旅行者が必ず通る場所ですので、誰もに当てはまること。荷物から目を離さないなど、基本的な防犯対策を心がけましょう。

ただし、勘違いしがちなのが、旅行初日のフルレ国際空港で旅行会社のスタッフから伝えられる「パスポートとチケットを渡してください」の言葉。海外では命の次に大切にしたいパスポートですから、ドキリとすることでしょう。でも、怪しまないで渡してください。というのもこれは、現地旅行会社のスタッフが航空券のリコンファームを行うため。そして、帰国の際もパスポートを求められますが、これはリゾートのセイフティボックス内へパスポートを置き忘れることを防ぐため。空港についてからパスポートがないとわかっても、リゾート島へ取りに戻る時間はありません。それを防ぐためのシステムでもあるのです。

ちなみに、現地の治安とは違うかもしれませんが、外国人といえども暴力事件に関しては軽いものでも実刑にあうのでご注意を。

リゾート島内では治安はよく、フルレ国際空港内はごくごく基本的な防犯を心がける。ほかの国や地域に比べ、モルディブは安心して過ごすことができる国です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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