松井秀、イチローは共に積極的な寄付などの支援
松井秀は個人的にも日本時間の18日に日本赤十字社石川県支部に5000万円の義援金を寄付した。松井秀はこれまでに2004年スマトラ沖地震の被災地復興で5000万円を寄付したほか、2007年の能登半島地震の災害義援金として石川県共同募金会に1000万円を送るなど、被災地支援の活動を行っている。「僕の立場から、あまり何かを言うのはどうかと思う。皆さんの無事を祈るだけです。1人でも多くの方に無事でいてほしい」という松井秀の思いを受け、アスレチックスは17日(同18日)、球団公式ホームページ内にオンラインで義援金を受け付けるサイトを開設。このサイト上に動画メッセージをアップし、松井秀は世界のファンに直接メッセージを送る。また、開幕3戦目となる4月3日(同4日)のマリナーズ戦の入場券1枚につき1ドル(約81円)を寄付することを決定。さらに同日の試合で松井秀とマリナーズ・イチローが着用したサイン入りユニホームなどをオークションにかけ、その売り上げを義援金に加えることにした。目標は50万ドル(約4050万円)だという。
そして、マリナーズのイチロー外野手(37)だ。日本時間の18日、東日本大震災の義援金として、所属するマネジメント会社「バウ企画」(岡田良樹代表)を通じて日本赤十字社に1億円を寄付した。岡田代表によると、阪神大震災で被災しているイチローは同社などから大震災に関する情報を集め、熟慮の末に決断。寄付行為については自ら公表しない姿勢のため、本人はコメントしていないが、岡田代表は「今回は例外的なケース。日本の国そのものが大きな苦境に立たされているから」と経緯を説明した。
イチローは今年2月に新燃岳火山噴火の宮崎県に対し、ふるさと納税制度を使って1000万円を寄付したばかり。過去には、1998年に神戸市へ震災復興のためとして1000万円を送り、2000年の東海豪雨で被害を受けた愛知県に衣類1500点(約1300万円相当)を送るなど積極的な社会奉仕を行っている。
次々と立ち上がった海の向こうの日本人メジャーリーガーたち。「がんばろう東北」「がんばろう日本」の思いが、一人一人から伝わってきた。