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被災地に車で向かうときの注意点(2ページ目)

3月19日のこと。被災地からの依頼で、物資の搬入が途絶えている福島県いわき市まで緊急に必要なモノを搬送してきた。もちろん、被災地との連絡が取れニーズがある場合に限るが、被災地に向かう際の注意点を紹介する。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

東北道は宇都宮まで一般開放


高速道路

やむを得ず被災地へ向かう場合、正しい情報の把握と被災地に迷惑をかけない準備は徹底して行うように

東北道方面は宇都宮まで一般車に開放されている(3月22日午前中時点)。ここから国道4号線を北上しなければならないが、幸い道路事情良好。片側2車線バイパス区間多く、郡山や福島なら東京から余裕の日帰り圏。東京から福島市の往復で8時間見ておけば十分だと思う。(追記:24日より東北道は全面再開。一般車両も問題なく通行できるようになった)

ちなみに被災地へ物資を運ぶ車両は緊急車両用の許可証が取れる。地元の警察に申請書(書式は特になし。社判捺印が必要。手書き不可。緊急車両だと高速道路料金は免除になる)を提出すると、その場で交付されます。復興に大量の物資を必要とすることを政府も理解したのだろう。東北道方面に関しては、22日から大型トラックであれば許可証無しで宇都宮以北に行けます。

距離は郡山市往復で450km程度。福島市だと600km近くになる。足の長いクルマか、前回の記事で紹介した予備タンクの携行をすすめたい。ガソリン事情は新聞やネットなどで最新情報を入手すること。プリウスのように足の長いクルマ(満タンで800km以上走れます)なら心強い。

「交通量の少ない道」ではパンクに注意


言うまでもなく被災地は平時じゃない。トラブルを起こしたら迷惑になるだけ。最も注意すべきがパンク。通行量の少ない道に入るやパンクの原因になる異物が急増する。阪神淡路地震の時も皆さんパンクで悩まされた。ということで必ず出発前にスペアタイヤの確認をしてほしい。

その場合、単にスペアタイヤが搭載されているかだけでなく、ホイールナットを緩める工具の確認や(アルイミホイールなどは車載工具じゃ合わないことも多い)、スペアタイヤの空気圧チェックもしておくこと。以上、ガソリン事情の好転を待ち、被災地の現状、移動ルートの状況などを正しく把握した上で、というのが条件です。
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