資産運用/資産運用の注意点とリスク

相場急変時に投資家を守る制度(2ページ目)

相場の急激な変動による非常事態の際に投資家を守る仕組みがあります。先物取引におけるサーキットブレーカー、株取引における値幅制限など……いくつか紹介します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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値幅制限とは?

投資家の不安心理を鎮静させる他の方法としては、値幅制限があります。値幅制限は基本的に、前日の終値を元に一日に動くことができる価格が一定の範囲内に制限されています。サーキットブレーカーは取引そのものの中断でしたが、値幅制限は銘柄ごとに指定されていますので、その銘柄を取引する投資家だけが対象と言えます。

そして、値幅制限の中でも覚えておいた方がいいものに、ストップ高、ストップ安があります。ストップ高は範囲内の上限まで株価が上がることを、ストップ安は範囲内の下限まで株価が下がることを言います。人気のIPO銘柄が上場した時や好材料が出た銘柄には買い注文が殺到してストップ高になりやすいですし、悪材料が出た場合には売り注文が殺到してストップ安になりやすいと言えます。

どちらの場合も、投資家の不安心理を鎮めるためのものです。不測の事態に対して、何時でも冷静に対処できる投資家になりたいものですね。

参考:カブドットコム証券・値幅制限表

相場の急変に備える注文方法とは

では、こうした不測の事態に備える方法として活用したいのが逆指値という自動売買です。逆指値では、相場が大きく変動した場合、損失の発生をできるだけ少なくするめに、あらかじめ自分で設定しておくことができる注文方法です。いわゆる、損切り(ロスカット)です。

相場が急変した場合、不安に駆られた投資家が殺到して冷静に注文できない恐れもあります。このような事態に備えて、逆指値を普段から活用することは損失を最小限に抑えるという点でも重要です。不測の事態に対して、冷静に対処できる投資家になりたいものですね。

なお、自動売買についての詳しい解説は「株やFXのリスク管理に活用したい自動売買とは?」を参考にしてください。
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